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【今週のドイツ語】eine harte Nuss (zu knacken haben)

【今週のドイツ語】eine harte Nuss (zu knacken haben)

eine harte Nuss (zu knacken haben)

アイネ ハーテ ヌス (ツー クナッケン ハーベン)

hartは「硬い」で、Nussは「ナッツ」。

knackenは「割る」、ニュアンスとしては「パリッと割る」の方がしっくり来るかもしれません。

これは

・eine harte Nuss (硬いナッツ)

・eine harte Nuss knacken(硬いナッツを割る)

・eine harte Nuss zu knacken haben(硬いナッツを割らなければならない)

のように使うのですが、この場合の硬いナッツとは「難しい課題」を意味し、「硬いナッツを割る」とは、「難しい課題を解く、乗り越える」という意味です。

例えば、

”Bis er das schafft, muss er noch so manche Nuss zu knacken haben”

彼がそれを達成するまで、まだいくつかの課題を乗り越えなければならない。

また knacken を使わずに
”Das ist eine harte Nuss.” (直訳は「これは硬いナッツだ」)で、「この課題は難しい!」と言うこともできます。

この表現の由来は16世紀にまでさかのぼります。
当時、ナッツの硬い殻はなにかを克服する際に当たる課題や壁の象徴として存在していたようで、

”Wer kosten will die süsse Nuss, die harte Schal' erst knacken muss”
「甘いナッツを食べたい人は、まず硬い殻を割らなければならない」

という言い回しがあったようです。

現在では使われていない言い回しになりますが、ここから派生して現在使われている"eine harte Nuss" という表現が生まれたと考えられています。

©ドイツ大使館

今週のドイツ語

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