【今週のドイツ語】Hundstage
毎日蒸し暑い日が続いていますね。
晴れていても曇っていても、とにかく暑い。。それが日本の夏ですよね。
ドイツの夏の天候は、暑くなったと思ったら涼しい(寒い?)日が続いたりと、わりと毎年不安定。
でも本当に「夏」がやってくると、毎日ジリジリと太陽が照りつけ、日差しがさすように痛いくらいの暑さになります。
そんな夏がドイツ人は大好き!
晴れたら、皆こぞってレストランでもカフェでも外に座ります。
店内はガラガラなのに、外のテラス席は満席。これが普通です。
もちろん日焼けも大好きなので、日傘をさしている人なんて1人もいません。
さて。今日はそんな暑い日々を指す言葉を紹介します。
Hundstage
フンズターゲ
Hund は犬。(ダックスフントのフントです)
Tagは日。Tageは複数形。(グーテンタークのタークです)
つまり直訳すると「犬の日々」です。
これは7月23日〜8月23日の暑い日々のことを指します。
この時期の中央ヨーロッパは、大抵は高気圧によって晴天が続き、雨も少なく風もない日々になります。
でもHundstageはなぜこの期間限定で、なぜ「犬」の日なのか?
これは、夜空で最も明るい恒星、「おおいぬ座」のシリウスに由来します。
多くの星座は、1年を通して見える時期と見えない時期がありますよね。
古代ローマでは、7月23日頃になると、おおいぬ座のシリウスが日の出とともに空に現れました。
シリウスが出てから、おおいぬ座全体が見えるようになるまでには1ヶ月ほどかかりました。
Hundstageが7月23日〜8月23日の1ヶ月間となったのは、ここに由来するようです。
※シリウスが出て来る時期は、現在の暦では7月23日ではなくずれているそうです。
シリウス自体は、古代エジプトでもナイル川の氾濫のサインとされていたりと
長く意味をもつ星だったようですね。
ちなみに、ドイツのみならず他のヨーロッパの国々でも同様に「犬の日々」と表現するんだとか。
今週のドイツ語
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