【今週のドイツ語】auf Vordermann bringen
auf Vordermann bringen
auf は上に、上へ、など様々な場面で使う前置詞、
Vordermannはここでは、前にいる人、
bringen は主に、持ってくる、連れてくる、などという意味の動詞(英語のbring)、
これをつなげると、「前の人にならう、前の人と同じようにする」という意味になります。
日本語でも、多くの人が子供の頃に学校で「前へならえ!」と言われたのではないでしょうか。
実はこれで、(何かを)きちんと整える、整備する、という意味になります。
この表現は軍隊に由来するそうです。
例えば国王や国家元首などの偉い人の前で、兵士がきれいに隊列を組んでいる様子を想像してください。
この時、兵士たちは自分の前に並ぶ兵士の方を向く(前にならう)ことで、誰一人乱れることなくビシッときれいに整列しています。
このことから、(何かを)整える、という意味になったそうです。
外出自粛が続く今、おうち時間に dein Zimmer auf Vordermann bringen (お部屋を整理整頓・掃除)してみてはいかがですか?
今週のドイツ語
©ドイツ大使館
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、これまで3年以上に渡ってこのサイトで連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
画像をクリック、または「ドイツのことば図鑑」で検索してみてね!