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【ドイツ語の言い回し】Lieber ein Ende mit Schrecken als...

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【ドイツ語の言い回し】Lieber ein Ende mit Schrecken als...

日本とドイツの狭間で育ったため、大人になった今も、日本とドイツを比べながら、あれこれ言うことが好きです。

 

ドイツ語も日本語も好きですが、たまに「あ、この言い回しはドイツ語にしかないな」「あ、この言い方は日本語でしかできないな」なんて発見があったりして、そんな時はなぜだか嬉しくなっちゃいます。

 

さて、私が好きなドイツ語の言い回し(諺)。それは・・・・・

 

Lieber ein Ende mit Schrecken als ein Schrecken ohne Ende. 

 

です。

 

和訳は「恐怖を伴って悪い事態を終わらせる方が、いつまでも恐怖が続くよりは良い」です。

 

日本語にしてしまうと、「そんなの当たり前」と思われてしまうかもしれませんが、、、このドイツ語のLieber ein Ende mit Schrecken als Schrecken ohne Ende. は語呂合わせがいいんです!

 

そして、人間が生きていくなかで、このドイツ語の言い回し(諺)がピッタリ!という状況も残念ながらちょくちょくあったりするのですね。

 

たとえば、ブラック企業に勤めていて、帰るのは連日深夜。残業代はつかず、有休ももちろん取れず、会社内では日々罵声が飛び交い、セクハラパワハラは当たり前。・・・こんな日々がいつまで続んだろう・・・・・なんてシチュエーションには上記の諺Lieber ein Ende mit Schrecken als ein Schrecken ohne Ende. がピッタリです!

 

はい、ブラック企業に勤め続けることで、その理不尽さや恐怖にこれからも延々と耐えるよりは、スパッと辞めて、その時はお金に困ったりなど色んな支障が出てくるかもしれないけど、そんな「びっくりな終わり方」(つまりはブラック企業を辞めるということ)のほうが、「あとちょっと、あとちょっと・・・・」と結局は延々と何か月、何年と働き続けるよりも断然良い!・・・冒頭の諺はそんなことを教えてくれます。

 

ブラック企業を退職した方は、ぜひこの諺を口にして、自分で自分を誉めてあげてください。

 

ちなみに発音は

 

Lieber ein Ende mit Schrecken als ein Schrecken ohne Ende.

リーバー アイン エンデ ミット シュレッケン アルス アイン シュレッケン オーネ エンデ

 

でございます。

 

練習してくださいね(^_-)-☆

 

Young Germanyの今週のドイツ語 – Wort der Woche - にもたくさんの面白い言い回しが紹介されているので、のぞいてみてくださいね。

 

サンドラ・ヘフェリン

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

サンドラ・ヘフェリン