ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

2014年05月

「床屋的叡智」の効用について! (後編)

2014.05.10「床屋的叡智」の効用について! (後編)

前編あらすじ: シャルロッテ・リンクをレビューした際と同様、ハインツ・G・コンザリクをボコボコにしてしまったのだが、あの時と違って今回はなんと、版元である文春編集部からの打ち返しが! いったいどういう…

「床屋的叡智」の効用について! (前編)

2014.05.10「床屋的叡智」の効用について! (前編)

以前、シャルロッテ・リンクの作品をベースにしながら旧世代ドイツミステリの効用と限界について述べました。 これでドイツミステリの「過去」を論理的に説明できた、と勝手に満足していたのですが、知人から先日、…

シーラッハはデュレンマットの夢を見るか?

2014.05.10シーラッハはデュレンマットの夢を見るか?

2012年は、シーラッハ『犯罪』の本屋大賞受賞を筆頭に、翻訳ドイツミステリをめぐっていろいろな動きがありました。決定的なブレイクと伸張の年だったといって過言ではないでしょう。嬉しい限りです。翻訳者、編…

ドイツミステリ「国内実売ナンバーワン」の実体とは?

2014.05.09ドイツミステリ「国内実売ナンバーワン」の実体とは?

ネレ・ノイハウスやフォルカー・クッチャーは、近年、進境著しい「新世代」ドイツミステリの旗手であり、ドイツの書店の店頭でも、ミステリ系としては北欧ものと並んでもっとも目立つ場所に置かれていることが多いで…

「ドイツミステリ酒場」で異様に盛り上がる!!

2014.05.09「ドイツミステリ酒場」で異様に盛り上がる!!

2012年10月23日の夜、「ドイツミステリ酒場」なるイベントが、新宿の「Biri-Biri酒場」という、素敵で、なんともプロっぽい場所(何のプロだ?というツッコミはご勘弁!)で行われました。これは要…

ベルリン警察ミステリ、驚きのクロスカウンター!


2014.05.09ベルリン警察ミステリ、驚きのクロスカウンター!


前回の記事で、ついに登場した「本気ドイツ人作家」の戦前ベルリン警察ミステリ、フォルカー・クッチャーのゲレオン・ラート警部シリーズをオススメしました。 あの勢いからすると、「これまでの英米作家によるベル…

ベルリン警察ミステリ、「ドイツ真打」の登場!

2014.05.09ベルリン警察ミステリ、「ドイツ真打」の登場!

ワイマール期ベルリン刑事警察を舞台とするフォルカー・クッチャーの「ゲレオン・ラート警部」シリーズ。ドイツ趣味的にかなり必見な作品です。 本作は、日本版の出版以前にミステリマガジン誌の「洋書案内」コーナ…

「温故知新の」ヨハネス・マリオ・ジンメル!

2014.05.09「温故知新の」ヨハネス・マリオ・ジンメル!

『白い国籍のスパイ』 この本はすくなくとも、日本語版タイトルと表紙の雰囲気から予想されるような内容の小説ではありません。 「大戦直前の1939年、ある英国在住のドイツ人銀行家が仕事仲間に陥れられ、その…

なぜ、ネレ・ノイハウスが「大本命」なのか?

2014.05.09なぜ、ネレ・ノイハウスが「大本命」なのか?

2012年6月、東京創元社から ネレ・ノイハウスの『深い疵』が出版されました。ノイハウスは、男女2人組の捜査官を主人公とする「オリヴァー&ピア」シリーズの作者で、私が邦訳ドイツミステリの「大本命」と目…

いま敢えて、「宿敵」を語る。

2014.05.09いま敢えて、「宿敵」を語る。

以前マライ・de・ミステリ3のインタビューにて、翻訳者の酒寄進一さんがシーラッハ『犯罪』の本屋大賞受賞について、「ようやくランキングで1位をとれたっていうのが…」と感慨深げに語っていたのを記憶している…