【今週のドイツ語】Suppenkoma
お仕事の皆さんも、学生の皆さんも、今日のランチはもう決まっていますか?ずっと行ってみたかったあのカフェへ?それとも昨日の晩御飯の残りをアレンジしたお弁当?あと一頑張りしたらお昼休みですよ。楽しみですね。
でも、楽しいランチタイムが終わった後、午後の仕事や授業ってちょっとつらいですよね。いけないいけないと思いつつ、頭がガクッ、ペンがコロン、なんてことありませんか?
お腹がいっぱいになると幸せな眠気に襲われるのは、きっと人類共通。ドイツにはこれを表す専用の言葉まであるんです。
それが
Suppenkoma
ズッペンコーマ
Suppeはスープ、Komaは昏睡状態のことを言います。直訳すると「スープ昏睡」。スープと言っても、ドイツのスープは具沢山でボリュームがあるので、睡魔を誘うには十分です。ついでに言うと、ドイツ語ではSuppeにはessen(エッセン、食べる)という動詞を使い、trinken(トリンケン、飲む)とは言いません。パンを添えて食べれば、それだけで食事として成り立つので「飲む」より「食べる」の方が自然なのかも。
Ich habe zu Mittag Kartoffelsuppe gegessen. Jetzt bin ich im Suppenkoma.
(お昼にじゃがいものスープを食べたら、今眠くてたまらない)
もちろんこの表現は、スープに限らずどんな食事の後でも使えます。でも、この表現にはSchnitzelkoma (シュニッツェルコーマ、カツレツ昏睡)というバリエーションもあるそうで、やっぱり何を食べても眠くなるものは眠くなるんですね。
せっかくなので、ドイツの代表的なスープの名前をいくつか…
Kartoffelsuppe (カルトッフェルズッペ、じゃがいものスープ)
Erbsensuppe (エアプセンズッペ、エンドウ豆のスープ)
Linsensuppe (リンゼンズッペ、レンズ豆のスープ)
Zwiebelsuppe (ツヴィーベルズッペ、玉ねぎのスープ)…
スープの種類で眠気が変わるわけではありませんが、これから温かいスープがおいしい季節なので、覚えておくといいかも。
この週末も暖かくしてお過ごしください。
Text by Kumiko Katayama
【今週のドイツ語】
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