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【ドイツ語の言い回し】Was man nicht im Kopf hat, hat man in den Beinen

【ドイツ語の言い回し】Was man nicht im Kopf hat, hat man in den Beinen

今回もまたドイツ語の「言い回し」をご紹介します。

 

こちらです。

 

Was man nicht im Kopf hat, hat man in den Beinen.

 

日本語に訳すと「頭を使わぬ者は足を使わねばならない」です。物忘れをすると余計な手間がかかることになる・・・ということですね。

 

そして私は日々、それを実感しています(笑)たとえば、どこかに行くとき、持っていくべき物をうっかり忘れてしまうと、結局は家に戻って忘れ物を取りに行ったり、お店を探して新たに物を買ったり・・・と何かと手間がかかるのです。

 

ところで我が家は世田谷の「陸の孤島」と呼ばれる場所にあります。最寄り駅はどこの駅を使っても徒歩20分ぐらいかかります。私自身は「歩くこと」が好きなので、あえてバスを使わないで、20分歩いて駅に行くことも多いです。でも駅に着いた途端に「あ、家に何々を忘れた」なんて気付いた時はさすがに凹みます。だって家に戻って歩くと、また20分、そして再度駅まで歩いたら更に20分。40分間「歩く」ことになってしまいます。こんな時はこのドイツ語の言い回しWas man nicht im Kopf hat, hat man in den Beinen.(「頭を使わぬ者は足を使わねばならない」)を思い出してしまいます。そして一人で「あ~、やっぱりそうよね」と納得するわけです。

 

急いでいる時に忘れ物が発覚すると、徒歩ではなく、タクシーを使うこともあります。その場合「自分の足」は使ってはいないものの、その分「お金」を使っているわけです。結局は「時間」というものも含めて余計な手間暇がかかってしまっています。・・・はい、忘れ物には注意ですね。

 

日々の生活でこの言い回し(Was man nicht im Kopf hat, hat man in den Beinen.和訳: 頭を使わぬ者は足を使わねばならない)を思い出すことが少なくなったら・・・・それは「キチンとした生活」をしている証拠かもしれません(笑)

 

それにしても、非常に現実的な言い回しですよね。「頭」からスッポリ抜けてしまったことは、結局は「足」で解決するしかないってことですものね。

 

今(4月)はまだいいけれど、夏の暑い時に忘れ物を取りに行くために行ったり来たりすると、本当に汗だくになりそうなので・・・・今から気を付けたいものです。

 

ではまた来月!

 

サンドラ・ヘフェリン

 

 

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

サンドラ・ヘフェリン