ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

ドイツの賑やかな年明け

ドイツの賑やかな年明け

ついにもうすぐ新年、2024年。

ドイツでは、
クリスマスは家族で過ごし
新年は友達などで集まってパーティーなどをします。

日本は
クリスマスは友達や恋人と
新年は家族と過ごすので、逆ですね。

今回はドイツの新年の迎え方、食べ物や、よく登場するアイテムなどについてご紹介します!

 

もくじ
1. 大晦日、年越しはとにかく花火
2. 大晦日・新年に食べるもの
3. 新年のラッキーアイテム
4. 新年のお祝いは一瞬
 

大晦日、年越しはとにかく花火

 

私がドイツに来て驚いたことの1つ。

大晦日から年明けにかけて

とにかくたくさんの花火を打ち上げること。

夏祭りの打ち上げ花火のようなタイプではなく

みんなが家の前や通りに出て、自分たちでパンパンと花火を打ち上げます。


 

もちろんそうして新年をお祝いすることが文化になっているのはわかるのですが、色々なデメリットもあります。

例えば

・長時間の騒音
・赤ちゃんやペットが怖がる
・翌日道がゴミだらけになる
・煙が環境に悪い
・毎年怪我人が出る
・難民の人たちは恐怖に感じる音にもなり得る

などです。

長男がまだ赤ちゃんの頃、
毎晩寝かしつけに苦労していて
大晦日の日も一生懸命寝かしつけたのに
近所の若者たちが花火を始めて
長男が起きてしまわないかずっとイライラしていたという思い出があります。

第一子、神経質になりがちあるあるですね。笑


 

大きな都市になればなるほど人数も規模も派手で、警察、消防、救急の方も忙しくなるのではないかなと思います。

どんな様子か気になる方は
silvester feuerwerk berlin
(大晦日 花火 ベルリン)
などで動画検索してみてください。

 

大晦日・新年に食べるもの

 

ドイツでは多くの人が友達同士で集まり、新年を祝います。

そのため、日本でいう「たこ焼きパーティー」のように、みんなで作るのを楽しみながら食べるものが人気のようです。

例えば
・チーズフォンデュ
・ラクレッテ

皆さんご存知の「チーズフォンデュ」
チーズとワインを鍋に入れてとろとろに溶かしたものに野菜やパンを絡めて食べます。

そして「ラクレット(Raclette)」

私も夫の友人家族と食べたことがあるのですが、た、楽しい。

シャベルのような小さいフライパンに自分の好きな具材を乗せます。

一番上にはラクレットチーズを乗せて


 

ラクレットグリルと言われるものにスッと差し込んで…


 

チーズがいい感じに溶けるのを待ちます。

焼けるのを待つ間に違うものをつまんだり、喋ったり、

みんなで集まって食べるものにはとってもちょうどいい!

乗せる具材を選ぶのも楽しかったです。

 

 

あとは年末年始になるとパン屋さんには

Neujahrsbrezel(ノイヤースプレッツェル)が並びます。

直訳すると新年のプレッツェル。

ノイヤースプレッツェルの特徴はまず大きいこと


そして、いつも食べている塩のかかったプレッツェルより柔らかくて、甘い。

こどもたちも喜んで食べます。

 

新年のラッキーアイテム

 

ドイツの新年のラッキーアイテムとされているものがいくつかあります。

・四葉のクローバー(vierblättrige kleeblatt)
・煙突掃除屋さん(Schornsteinfeger)
・てんとうむし(Marienkäfer)
・幸運のぶた(glücksschwein)

 

年が明けると、パン屋さんやお花屋さんでこれらをモチーフにしたものや贈り物用のものをよく見かけます。

 

・煙突掃除屋さん(Schornsteinfeger)
昔ヨーロッパのたくさんの家に煙突があり、煙突が詰まってしまうと料理も作れない、暖も取れない、ガス中毒の危険などがあるので煙突掃除やさんはとても重要だったそう。生活に欠かせない存在だったことから煙突掃除屋さんは幸運をもたらしてくれると言われているそうです。


 

・てんとうむし(Marienkäfer)
てんとう虫は「聖母マリアのお使い」と言われています。昔、農作物が害虫にやられてしまい農民たちがマリア様に祈ったところ、てんとう虫が害虫を食べて救ってくれたという言い伝えがあるそうです。


 

・幸運のぶた(glücksschwein)
昔、ドイツでは豚は神聖な動物であった為、神への捧げ物として用いられました。または貴重な食料として豚を持っていることは「富」を持っていることとされたなど諸説あります。「繁栄と富の象徴」として幸運をもたらしてくれると言われているそうです。


 

色々な理由があって面白いですね!

うちの玄関にも幸運が来るようにと、
かーくん(長男)が幼稚園でもらった煙突掃除やさんがちゃっかり置いてあります。

 

新年のお祝いは一瞬

 

ドイツでの新年気分は一瞬で終わります。

クリスマスというビックビックイベントが終わると

「Frohes neues Jahr!(あけましておめでとう!)」

とお祝いをして

2日くらいからサーっとまた通常運行のような雰囲気となります。

それに対して、クリスマスツリーは多くの人が1月6日まで飾ります。

お正月の雰囲気がすきな私は
少しでもお正月気分を味わいたくて、
来年も手巻き寿司をせっせと作ります。(お節は作れない。笑)

 

 

tomomi

イラストレーター。広島県出身。現在は南ドイツの小さな町在住。ドイツ人夫との結婚を機にドイツ語ゼロの状態で2017年に移住。ドイツで出産を経験し、2歳と4歳の男の子の育児に奮闘中。Instagramではドイツ語での日常会話や、日々の出来事をゆるいイラストと共に紹介しています。

Instagram : https://www.instagram.com/tomomi.illust/

tomomi