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ちょっと奇妙な数字のお話

ちょっと奇妙な数字のお話


日々の生活のなかで自分の弱点に改めて気づくことってありません?




私もそんなことはしょっちゅうですが、最近とくに不思議だよな、と我ながら気になっているのは、私が自分の携帯電話の番号を「日本語」でしか言えないこと。




日本語で覚えた電話番号は日本語でしか言えない




どういうことかというと、自分の携帯電話番号をいわば「九九」のように、日本語で暗記してしまっているのですね。たとえば、携帯電話番号が090-2259-7773だとすると、「ぜろきゅうぜろ・にいにいごおきゅう・ななななななさん」というふうに覚えてしまったわけです、日本語で。




だからドイツ人に「携帯番号は?」と聞かれると、ドイツ語でパッと番号が言えない、というのが私の弱点というか悩みなのでした(笑)




つまりは一度日本語で覚えた数字は、パッとドイツ語で言えないということです。・・・・いや~、なんだか書いていて恥ずかしくなってきました。




というのも、ドイツ語には“Der/Die kann nicht bis drei(3) zählen…“(直訳「あいつは、数字の3まで数えることさえできなんだよ」)な~んて言い回しがあったりして、つまりこれは「あいつはアホだよ」って意味なわけです。




ほんで、私の場合は日本語で覚えた数字をドイツ語でパッと言えないわけですから、これは実質的にもう「3まで数えることができない」と同じなんじゃないかって不安に思っているわけであります(笑)




まあ私の場合は数字に弱いので、数字というものを「数字として」覚えるというよりも、「言葉として」覚えてしまっているのかもしれません。だから日本語で覚えた数字は日本語でしか言えないのです。




幸い近年は【ネット社会】なので、電話番号や携帯番号をドイツ人に口頭で聞かれることも少なくなりました。たまに聞かれる時は、冒頭のように私はドイツ語でパッと自分の携帯番号が口から出てこないので、「番号を紙に書きますね」とか言って誤魔化してます(笑)




子供の「数字の書き方」について厳し過ぎる




ところで数字といえば、上記のような私の個人的な問題とは違って、もっと大きな問題もあります。




それはドイツと日本では、「手書きの数字」の書き方が違うことです。








日本の小学校や中学校では「数字はこのように書かなければいけない」との指導が厳し過ぎます。そのため海外から日本の学校に転校した子が、計算の答え自体は正しいのに、「数字の書き方が違う」という理由で点数を引かれたり、0点にされる問題が起きています。




でもグローバル化した今、「数字の書き方」にこだわって、0点にするのって、酷くありません?




それにグローバル化以前に「数字の書き方」に異様なまでにこだわった「指導」によって、数学が嫌いになってしまう子供もいるかもしれません。将来は数学博士になるかもしれないのに、子供の可能性をつぶしてしまうのはいけませんね。




・・・って私はとりあえず自分の携帯電話番号をドイツ語で暗記しなおすことから始めてみます。




2021年もよろしくお願いします。




サンドラ・ヘフェリン

サンドラ・ヘフェリン

ドイツ・ミュンヘン出身。日本歴19年、著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ) 、「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)、「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作: サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ)」など計11冊。自身が日独ハーフであることから、≪ハーフはナニジン?≫、≪ハーフとバイリンガル教育≫、≪ハーフと日本のいじめ問題≫など「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。

サンドラ・ヘフェリン