偉大な郷土の先輩に続いて・・・
ドイツ総領事館に居候しているリョウちゃんからメールが届いたよ♪
今日の話題は・・・=^_^=
徳島県とドイツといえば、切っても切れない関係。
徳島県はニーダーザクセン州と友好交流関係を結んでいて、鳴門市はリューネブルク市の姉妹都市。
っていうのも、第一次世界大戦中、中国の青島で日本軍の捕虜となったドイツ兵約1000名が現在の鳴門市にあった「板東俘虜収容所」に収容されたんだけど、ここで当時の松江所長がドイツ人俘虜に対し寛大で人道的な措置をとり、ドイツ人俘虜と地元住民との間にも交流が芽生えたからなんだって。
ベートーヴェンの「第九」が日本で初演されたのもこのときなんだニャン。
その徳島県から「日独交流の歴史」について学ぶため県立海部高校の生徒さんたちがやってきたよ。
みんなは、徳島県出身のこれまたドイツと関係の深い長井長義さんについて研究してるんだって。
長井長義さんは薬学者で、エフェドリンの発見者として有名。
明治政府の第1回欧州派遣留学としてベルリン大学に留学し博士号を取得。ドイツ人のテレーゼさんと結婚し、日本に帰国後は日本の薬学会に大きく貢献。
テレーゼ夫人は日本女子大学と雙葉学園の先生で、日本の女子教育の発展にも寄与したんだニャン。
海部高校のみなさんをお迎えしたのは東京のドイツ大使館でも勤務した経験のあるベッカーさん。
ベッカーさんが講演をするときは、いつもベッカーさんの日本との最初の出会いについて語るんだニャン。
― 昔々、ベッカーさんがまだまだ子どものころ、ドイツの田舎のベッカー家に日本の「ヤマハ」から派遣されてきた日本人がやってきて・・・
そんな個人的な交流のお話から、日独交流、そして徳島県とドイツの交流についてベッカーさんがお話したあとには質問タイム。
初めはみんな恥ずかしがって中々質問が出なかったけど、
「国際化というのは言葉だけなく文化理解も大切。ドイツは9カ国に囲まれているので、国際交流も幼いころから経験して日常のことだけど、日本は島国。皆さんもっともっと海外に出てください。どんどん質問してください。」
というベッカーさんの強い励ましもあって、最終的には全員が質問。
最後には「自動車のエンジンなどで、日独企業の今後の協力関係は?」という難しい質問まで飛び出した!
大先輩の長井長義さんに続いて、是非ドイツへ行って活躍して欲しいニャン!
(27. Juli 2015)
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