- 2015.09.16これは「音楽」ミステリか? いや立派な「本質提起」ミステリだ!
あまり表立って定義されることはないけれど、ドイツには「道徳ミステリ」または「倫理ミステリ」と呼べそうな文芸の一ジャンルが存在します。謎解きを進めていくと、犯人の犯行動機=「社会に対する過激で本質的な問…
- 2015.08.30過去から来た内的未来…E・T・A・ホフマンを識る!
エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンといえば、ロマン派ドイツ幻想文学の巨匠。いわゆる「岩波文庫系」の歴史的大作家です。 つまり要するに、エンタメ好きな方の場合、食わず嫌い的にまったくノーマーク…
- 2015.08.13「これはリンゴではない。」
言われニャければリンゴに見えニャい・・・=^_^;=
- 2015.07.24ドイツミステリのきっかけ・・・
熱帯夜は部屋を涼しくしてドイツミステリをぜひ!でも、暑さは凌げてもストーリーが気になって眠れなくなるかも・・・=^_^;=
- 2015.07.19『ゲルマニア』それは出口の無い迷宮の中での捜査!
戦時下を舞台にした「第三帝国もの」本格サスペンス… といえば英米作家的にはひとつのドル箱ですが、ドイツ人エンタメ作家にとってなかなか踏み込みにくい分野でした。目に見えない自戒の壁があった感じです。ドイ…
- 2015.06.29【まさかの来日】 天才作家シーラッハ、やはり尋常じゃなかった!
フェルディナント・フォン・シーラッハといえば、デビュー作『犯罪』で文芸界を驚嘆させてからドイツで、否、世界でもっとも要注目の作家として活動を続けている人物です。 彼はもともと日本に興味を持っていました…
- 2015.04.07流れよ我が涙、とドイツミステリは言った…ペトラ・ブッシュ『漆黒の森』の威力!
ドイツミステリに驚異の新進女性作家登場! 『漆黒の森』これは見逃せない! …といっても、「えー? すでにネレ・ノイハウスとかシャルロッテ・リンクとか居るからいいじゃん。しかも、『白雪姫には死んでもらう…
- 2015.02.20今期ドイツ翻訳文芸最大の問題作:シーラッハ『禁忌』の真価とは!
2015年、翻訳ドイツ文芸界最初の衝撃は、「あの」フェルディナント・フォン・シーラッハの『禁忌』(原題:TABU)の出版であるといってよいでしょう。 シーラッハはドイツ文壇の言論人として強力な影響力を…
- 2014.11.06旧世代ドイツミステリの逆襲!【沈黙の果て】Byシャルロッテ・リンク
以前本稿にて、「北欧ミステリ上陸以前」の旧世代ドイツミステリの類型としてシャルロッテ・リンクの『姉妹の家』を取り上げて、というかおもいっきり厳しい評価をしたことがあります。 ノイハウスやクッチャーに代…
- 2014.10.01達人×達人の相乗効果が生み出してしまう衝撃とは!
2014/9/13、いまだ猛暑の季節が明けきらぬ東京・新宿のグローブ座にて、なんとも興味深く魅力的なアートイベントが実行されました。日本を代表する名優のひとり、橋爪功によるフェルディナント・フォン・シ…