ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

#Category : マライ・de・ミステリ

シーラッハ著『犯罪』のブレイク以降、「ドイツミステリ」という言葉が日本に浸透しました。ミステリを代表とする知的エンタメ文芸は、社会・時代・人間のあり方を映し出す良い材料です。マライ・メントラインがご案内しながら考えます!

ベルリン警察ミステリ、「ドイツ真打」の登場!

2014.05.09ベルリン警察ミステリ、「ドイツ真打」の登場!

ワイマール期ベルリン刑事警察を舞台とするフォルカー・クッチャーの「ゲレオン・ラート警部」シリーズ。ドイツ趣味的にかなり必見な作品です。 本作は、日本版の出版以前にミステリマガジン誌の「洋書案内」コーナ…

「温故知新の」ヨハネス・マリオ・ジンメル!

2014.05.09「温故知新の」ヨハネス・マリオ・ジンメル!

『白い国籍のスパイ』 この本はすくなくとも、日本語版タイトルと表紙の雰囲気から予想されるような内容の小説ではありません。 「大戦直前の1939年、ある英国在住のドイツ人銀行家が仕事仲間に陥れられ、その…

なぜ、ネレ・ノイハウスが「大本命」なのか?

2014.05.09なぜ、ネレ・ノイハウスが「大本命」なのか?

2012年6月、東京創元社から ネレ・ノイハウスの『深い疵』が出版されました。ノイハウスは、男女2人組の捜査官を主人公とする「オリヴァー&ピア」シリーズの作者で、私が邦訳ドイツミステリの「大本命」と目…

いま敢えて、「宿敵」を語る。

2014.05.09いま敢えて、「宿敵」を語る。

以前マライ・de・ミステリ3のインタビューにて、翻訳者の酒寄進一さんがシーラッハ『犯罪』の本屋大賞受賞について、「ようやくランキングで1位をとれたっていうのが…」と感慨深げに語っていたのを記憶している…

たとえば、「いまどきの」ドイツミステリ精髄とは!

2014.05.09たとえば、「いまどきの」ドイツミステリ精髄とは!

いわゆる「ミステリらしいミステリ」を書くドイツ人作家で、現在ドイツで大活躍しており、なおかつ日本でもちゃんと邦訳が出ている(2012年5月時点)人といえば、やはりセバスチャン・フィツェック(Sebas…

祝! シーラッハ『犯罪』本屋大賞・特別インタビュー

2014.05.09祝! シーラッハ『犯罪』本屋大賞・特別インタビュー

2012年から翻訳小説部門が設けられた本屋大賞。そして、その第1回受賞作は、なんと「あの」フェルディナント・フォン・シーラッハの『犯罪』です! これはドイツ文芸の、ドイツミステリの快挙です! おめでと…

「黒船」は極北の地から!

2014.05.09「黒船」は極北の地から!

前回 はドイツ文芸史にて、ミステリ小説が、あまりハッピーとはいえない道のりを歩みながら1990年代を迎えたところまでを書きました。 そのように分析してみると、ドイツミステリ史というのは、戦後ドイツ人の…

ミステリ不毛の大地に立つ !?

2014.05.09ミステリ不毛の大地に立つ !?

「ドイツ」のミステリ・サスペンス小説、と聞いて何か思いつくでしょうか? たぶんムリだと思います。伝統的にエンタメ領域が軽んじられ、文才が圧倒的に「文学」に投入される状況では、ルパンやホームズや名探偵コ…