25年前、ボクは何をしてた?
今日11月9日はベルリンの壁が崩壊した日。
1989年11月9日に崩壊してからちょうど25年の節目の今年。
グーグルの検索画面も「ベルリンの壁崩壊25年」バージョンだし、各メディアでこのことが取り上げられ、特にベルリンで行なわれる記念イベントの「光の国境(Lichtgrenze)」は大注目♪
11月7日から9日の3日間、かつて壁があった場所にLEDライトの入った風船を設置して約15キロにわたり光で「壁」を再現。
その風船には市民のメッセージが書き込まれていて、11月9日の夜に一斉に空へ放たれるんだ。
そして今日東京では、五反田にあるドイツ語福音教会でベルリンの壁崩壊25年を記念した特別礼拝が行なわれたんだ。
訪れる人がわかりやすい様に、門にドイツ国旗を配置。
午後2時にあわせて続々とドイツ人が集まる・・・
フォン・ヴェアテルン大使もドイツ出張から戻り奥様と一緒に訪問。
ここドイツ語福音教会(Kreuzkirche, Evangelische Gemeinde Deutscher Sprache Tokyo-Yokohama)の牧師はツイーメ−ディードリッヒ ガブリエーレ(Gabriele Zieme-Diedrich)さん。
25年前に間近でベルリンの壁の崩壊を経験。
壁によって進路、そして人生が左右された経験から今回の礼拝を企画。
弱音を吐かず「ちょっと苦労した」と控えめに表現するも、壁の崩壊を肯定的に捉え明るく訪れる人々を迎え入れ、礼拝を進行。
途中、5人の方が壁崩壊の時の経験を話し、時折笑い声も。
フォン・ヴェアテルン大使もツイーメ—ディードリッヒ牧師に促され25年前についてみなさんに披露。
大使は当時ベトナムの大使館勤務だったみたい・・・
教会には本物のベルリンの壁も飾られ、専属オルガニスト廣江理枝さんのオルガンとピアノの音色、そしてこの礼拝の為にいらした山下幸さんの艶やかな歌声が教会内に響きわたる。
あたたかな雰囲気の礼拝を終え、集まったみなさんはそれぞれ当時を思い出しながら語りあう。
壁には当時を振り返る新聞記事も・・・
壁によって多くの犠牲者を生み、また壁によって2つに分けられてしまった国土と国民。
壁が無くなり統一された今でも、失業率などでその格差が数的に明らかになり、人々の「心の壁」が今尚存在すると言われている。
1961年に建設が始まり1989年に崩壊するまで28年もの間壁が存在していたわけで、崩壊から25年ではまだ壁が存在していた期間よりも短い。
そしてそもそもドイツが東西に分かれた1949年から統一する1990年を考えれば、ドイツが分断されていた期間は41年。
統一後の生活に「慣れる」にはまだ時間が必要か。
当時を経験した人たちの複雑な気持ちや心、そして不自由な生活を強いられていた後遺症はそう簡単には拭い去ることはできない。
そして旧東ドイツだった地域社会自身が新たに転換するにもまだ時間が必要ということかも・・・
もう少し時が必要とならば、人の持つ「順応性」を信じ「心の壁」が崩壊するのを見守っていきましょう♪
えっ、25年前ボクが何をしていたかって?
ベートーヴェンのピアノソナタ第32番を弾いてたニャ♪=^_^=
(09. November 2014)
2010年5月にはじめたこのブログ。2014年6月に新しいシステムに移行するまでの1247の記事は「ドイツ大使館ネコのきまぐれブログ・アーカイブ」でどうぞ♪=^_^=
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