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【ドイツオペア留学インタビュー】ーあんなさんの場合ー

【ドイツオペア留学インタビュー】ーあんなさんの場合ー

こんにちは、日本ではまだまだ知られていないオペア留学について書かせていただいているイラストレーターのKiKiです!

オペア留学は、人それぞれ方法も、得られる経験や学びも違ってきます。準備方法も、人それぞれです。『自分だったらどう準備するのか・何を学びに行くのか』。その参考資料を少しでも増やしたい!という想いから、いろんな人のオペア留学経験のインタビューをお届けしています。

これまでのインタビューです。

絶賛オペア留学中!ベルリンでフロントエンドエンジニアとして挑戦していく為に、オペアとしてドイツ語を勉強中のFumiさん

オペア留学を経て、今はホテルでAusbildung中(職業訓練制度)!その後はクルーズ船で働くことを計画中なちいさん

素敵なホストファミリーを見つけ、オペアとして渡独するために日本で準備中のHannaさん

フランスとスイスへ自転車で行けちゃう!絶賛Weil am Rhein近くの小さな街でオペア留学中の元保育士のHitoさん

 

今回は、デュッセルドルフから電車で1時間ぐらいで着く、小さな街で絶賛オペア留学中のあんなさんにお話をお伺いしました!!

 

いつからオペアとしてドイツに来られましたか?

あんな:日本の大学を卒業してすぐ、2018年の3月の終わり頃にドイツに来ました。

KiKi:あっ、そうしたら本当に卒業してすぐですね!

あんな:そうですね、卒業して1週間後ぐらいに。笑

KiKi:わー、ドキドキですね!

 

ホストファミリーの家族構成と、住んでいる場所についても教えてください!

あんな:ファミリー構成は、日独ハーフのパパ、ドイツ人のママ、2歳の男の子、1歳の女の子です。

KiKi:まだ、子供達小さいんですね…!たいへんだあ…!

あんな:そうなんです、ちっちゃいんです。笑

KiKi:そうしたら、まだ子供達は言葉を話さないのかな…?

あんな:いや、でも彼らは賢いのか、めちゃくちゃしゃべりますよ!お兄ちゃんは特に、もう日本語もドイツ語もベラベラ喋ってます。

KiKi:すごい!それだったら、子供達との関わりの中でもドイツ語の勉強ができますね。私もオペアとしてきたばかりの頃、弟くんが2歳だったんですけど、一緒にドイツ語を学んだ同志だと思っています。彼の方が、学習スピードがすごく速かったんですけどね…!苦笑

あんな:子供って、本当学習スピード早いですよね。追いつけない…苦笑

KiKi:そう、追いつけない。苦笑 ホストファミリーは、どのあたりに住んでいるんですか?

あんな:デュッセルドルフから電車で1時間ぐらいで着く、小さな街です。

KiKi:お気に入りの場所などは、ありますか?

あんな:『Horizontobservatorium』という場所です!

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小高い丘のようなところで、植物を観察したり後ろの景色を振り返って眺めたりしながら20分くらい登ると頂上に着きます。とても眺めがよくって、登り切った後に風景を眺めながら持参したケーキなどでおやつするのがお気に入りです!

KiKi:綺麗!!ケーキ持参、いいなあ〜。

あんな:ママがケーキ作るのが上手で、果物がたっぷり入っていて、とっても美味しいんです!もちろん子供たちも大好き。

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写真のものは、おばあちゃんの家の庭で採れたリンゴがたっぷり入っています。少し発酵させたパン生地っぽいものをベースに果物をぎっしり乗せて、シュトロイゼルをふりかけて焼いたケーキです。入れる果物は何でもいいみたいで、プラムだったり洋梨だったりサクランボだったり、その懐の深さはどんな野菜を入れてもいい日本の味噌汁に似ているなとちょっと思いました。()

KiKi:味噌汁。笑 確かに。うちの実家は、前日の夕飯の野菜炒めの残りが次の日の味噌汁に入ってたりしてたなあ…苦笑

 

なぜドイツに来たいと考えていたんですか?

あんな:ドイツの『Kraftwerk』という電子音楽のバンドが好きなんですけど、『こんな音楽をつくるバンドがいる国って、どんな国なんだろう?』と興味を持ったことが一番最初のきっかけです。

KiKi:Kraftwerk』。。知らなかったです。

あんな:約50年前から現在に至るまで活動を続けている、電子音楽の元祖と言われている人たちです!

KiKi:へー!聞いてみます!!

(聞いてみたところ、とてもかっこよかったので仕事中、作業BGMにさせて頂いております!ありがとう!)

あんな:はい、是非!それから、自然環境・環境問題に対するドイツの考え方に興味があったのでというのも理由のひとつでした。自然が好きだったので学部・院では農学を専攻し、持続可能な社会のために科学の分野から何ができるかということを考えるラボにいました。そこで昆虫や植物をはじめとした生き物を見つめ直し、彼らがもつ特別な機能や構造をものづくりに生かす『バイオミメティクス』という分野を学んでいたので、自然と共に生きている印象を受けたドイツに親近感を持ちました。またそこのラボでは、人が何を豊かであると思うかという「豊かさの尺度」もテーマになっていたので、日本とドイツは同じ先進国なのにどうしてこんなに幸福度が違ってくるのかというのも、すごく気になったんです。

KiKi:それは、私もすごく気になるドイツの部分です。ぜひオペア留学中に気づいたことがあったら、調査報告をまとめて欲しいです!

 

 

『オペア留学をする!』と決めたのはいつ頃ですか?

あんな:2017年の6月頃です。大学卒業後の進路をどうするのかを決める時期で、本当はドイツの大学に留学したかったんですけど、必要な語学力に達していないし…でもやっぱりドイツに行きたいという想いは諦めきれずに色々調べているうちに、KiKiさんのブログでオペア留学を知りました。そこから、オペア留学をすると決めて、準備を進めていきました。

 

『オペア留学をする!』と決めて、具体的にどのような準備を進めていきましたか?

あんな:KiKiさんのブログを参考にして、まずAupair worldに登録しました。ドイツ語は、まだまだでしたが、ドイツ人家庭に行きたい!と思って一生懸命ドイツ語でプロフィールを書きました。

KiKi:どれくらいで、今のホストファミリーと出逢えたんですか?

あんな:6月にプロフィールを登録して、そんなにかからなくって…多分2週間ぐらい?

KiKi:おお、早い!

あんな:日本人のオペアを探しているホストファミリーを検索することができるんですけど、そこで出てきたファミリーのプロフィールを見て、『このファミリーがいいな』と直感で思ったファミリーに自分からコンタクトをとりました。

KiKi:それって、素敵ですよね。自分が気になるってコンタクトをとって、選んでもらえるって。

あんな:直感だったんですけどね。笑

KiKi:いや、直感て無意識に今までの人生経験で判断してるらしいので大切ですよ!

 

オペアvisa申請にはA1証明書が必要ですが、実際に日本でしていたドイツ語の勉強法について教えて下さい。

あんな:大学の卒論を書く時期と重なって大変だったんですけど、ゲーテの語学学校に通って集中的に勉強をして、テストを受けて取得しました!

KiKi:お疲れ様です!

あんな:でもA1取れたから大丈夫だろう…とドイツに来ましたが、ドイツ人の皆さんが何を言っているのか全くわからなくて苦労しました。

KiKi:うん。涙 A1は本当に基礎の基礎だよね。テストを合格することよりも、会話ができるようになることの方が大切だよね。

 

オペア留学の1週間のだいたいのスケジュールを教えてください。

あんな:今は保育園が始まった待ったので、週3、4回ほど15時に保育園に子供たちを迎えに行って、ママが仕事が終わるまで一緒に公園などに行って遊びます。ママの仕事が終わると車で迎えに来てくれるので、みんなで一緒に帰ります。保育園は、ママの会社付属の保育園なんですよ。

KiKi:あっ、素晴らしい!

あんな:今年の9月に始まったばかりの新しい保育園なんですけど、でも家から車で30〜40分かかるんです。

KiKi:え、遠い!付属なのに??

あんな:本当は近くの保育園にしたかったらしいんですけど、いいところが見つからなかったみたいで…だから迎えにいく時も、バスを乗り継いで1時間かけていくんですよ。笑

KiKi:わああ…バスの乗り継ぎも、ドイツ語がわからないと最初難しくなかったですか…?

あんな:そこは、『とにかくやってみなさい!』というママに背中お押されてやっていたら、なんとか慣れてきました…!たまに、ママが迎えに行くから、あんなは家にいてもいいよと言ってくれる時もあります。そんな時は、家で洗濯物をしたり、掃除したり、パパのYシャツをクリーニングに出したり、お買い物に行ったり、お家のお仕事をしています。あと、夜は子供たちがお仕事から帰ってきたパパとママと遊べるように、夕飯の片付けは私がだいたいしています。

KiKi:優しい。

あんな:保育園が始まる前は、子供たちがずっと家にいたので、オペアのお仕事の日は週3日・月水金と決まっていました。パパもママも7時前にはお仕事で家を出てしまうので、その前に起きて準備をして、子供たちが起きるのを待って、朝ごはんを食べたら公園に行って、お家に戻って、お昼ご飯を食べて、お昼寝して、また公園に行って…だいたい夕方の16時から17時くらいまで見ている、というのをやっていたので…大変でした。苦笑

KiKi:1歳と2歳をつきっきりで、そのスケジュールは大変…!1歳の子は、もう自分で歩けるんですか?

あんな:今は歩けるんですけど、私が来たばかりの頃はハイハイしていて…そんな子が歩けるようになる成長過程も見ていたので…感動しました…!「おー、歩いたーーーー!!!」って。笑

KiKi:それは、感動ですね…!

 

通っている語学学校について、授業内容や、学校の様子などを教えてください。

KiKi:今語学学校って、通ってます??

あんな:今探しているところなんです。9月の中旬ぐらいまで慣らし保育で早く子供達が帰ってきてしまっていたので…今フルで保育園に通えるようになったので、やっと時間が取れるようになったところなんです。

KiKi:そうなんですね、お疲れ様です。良い語学学校が見つかることを祈ってます!語学学校に通うと、いろんな国の友達が出来て刺激になるし、日本のドイツ語学校とはまた違った授業内容だと思うので、きっと楽しいと思います。

(ちなみに、来月あんなさんはゲーテA2の試験に挑戦するそう!頑張ってね!!)

 

ホストキッズと何をして遊んでいますか?

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おじいちゃんが自分の家の庭で採れたリンゴを持ってきてくれて、はしゃいでるキッズたち

あんな:彼らは元気が有り余っているので、よっぽどの大雨でない限り公園に連れて行くようにしています。

最近はどんぐりがいっぱい落ちているので、一緒にどんぐりひろいをしてます。ドイツのどんぐり、おっきくないですか?笑

KiKi:うん、おっきいよね。どんぐりだけじゃなくて、胡桃や栗も落ちてますよね。それも大きい!

あんな:ひろいがいがあります! あとは、お兄ちゃんがお花が好きなので、よく「このお花何?」って聞かれるのですが、ドイツ語でなんていうのかわからなくって、困っています。苦笑 でも日本でも似たようなお花があったなっていう場合には、日本の名前で教えてます。

KiKi:素敵ですね〜…いいなあ。。

 

オペア留学の、楽しいことは何ですか?

あんな:ドイツ人の生活にそのまま入れて、直に感じることができること!文化も知ることができるし…あとは日常的に毎日ドイツ語を話さなくてはいけない環境にいるということになるので…この環境はとてもいいなと思います。大変だけど。苦笑

KiKi:うん。苦笑

あんな:あとは、子供達がだんだんなついてきてくれると、とても嬉しいです。やっぱり来たばかりの頃は、「パパー!ママー!」って泣いて逃げられたりとかして、私って向いてないのかなと落ち込んだりしたんですけど。。だんだん慣れてきてくれて…なんだろう、親とは違うけど、兄弟ぐらいに思われているくらい、関係は気付けてきたかなと思います。仲良くなれて、嬉しいです。

KiKi:すばらしい!

あんな:それから、私の誕生日は夏だったのですがその日を境に1歳の妹ちゃんが私の名前を呼んでくれるようになりました。偶然なんでしょうけど、奇跡です!(笑)

KiKi:わ!それ最高に嬉しい!!

 

オペア留学の、大変なことは何ですか?

あんな:やっぱり、最初の頃は子供たちがなかなか懐いてくれなかったことですね。パパとママが家にいると、子供たちはどうしてもそっちに行ってしまうし…私の言うこと全然聞いてくれないし…それが最初とても大変でしたね。。今はだいぶ良くなったんですけど。。パパとママには、かないません。笑

KiKi:そう、かなわないんですよ。だからオペアとして一つの家庭に入っていくって、子供たちと関係を築くまで難しいんですよね。

あんな:それから子供が小さいこともあり、楽しさと安全性を両立することに苦悩しました。が、結果的に安全性の方にウエイトを置くことが多くなってしまい行動範囲や遊びの範囲が狭まってしまったかもしれません・・・・預かった子供ですからその辺がとても難しいです。子供達には楽しい時間を過ごしてほしいけど、危険な目にはもちろん遭わせたくない。あと今年は異常気象だったらしいですが、夏は暑すぎて外に出られる時間が少なくてそれも大変でした。子供たちの日焼けと日射病?が怖くて12時から3時頃までは家で待機・・・ですが外へ行かないとすぐに飽きてしまう子らなので・・・(笑)

KiKi:うん。。子供が小さいと色んなことに気を使うし、目が離せないし、それが人様の子供なら尚更ですよね。。そして、それが慣れていない海外でってなると難しい。。でも、えらい…!あんなさん、お疲れ様です…!

 

オペア生活を通して知った、ドイツの驚いたor面白い文化はありましたか?

あんな:本当にいっぱいあって。。選べなくて、リスト作ったんですよ!

KiKi:わあ、すごい!もしあれだったら、そのリスト送ってもらっても大丈夫ですよ。逆に私も気になります。

あんな:あっ、じゃあ送りますね!



KiKi:本当にたくさんのことが書かれていたので、リストから気になったものを抜粋しますね。笑



・果物が安い!!日本ではぜいたく品なのに…→本当にそうで、私はこの夏、一玉1ユーロというメロンに遭遇してとても感動しました…!味も、もちろん美味しかったです!

・お買い物のお会計(特にスーパー)の時が大変。レジ打ちの速さに負けないように急いで商品をベルトに乗せて、お金払っておつりを受け取りつつ袋に買ったものを詰めなきゃいけない。速い。→わかります。でも私はその速さについていくことを諦めて、自分のペースを重視してしてます。もういいやって。苦笑

・ホップが雑草として生えていることにびっくり。さすがビールの国。→知らなかった…!ベルリンも生えてるのかな!?探してみます!!

・野生動物の多さ。ウサギ、リス、ハリネズミがその辺うろちょろしていてかわいい。→首都のベルリンでもよく見かけるので、本当に環境に配慮した国づくりをしているのだなあと感じます。

・洗濯機の水温90℃設定!!→これ!ドイツの洗濯機は、お湯で洗うんですよね!!だから色物は分けて洗わないとすぐクスんじゃうんです!気をつけて…!

・レディースものでも洋服や靴が大きくて助かる✌→私も身長が高い方なので助かってます…

・みんな生き急いでない、自分の人生を生きているように見える。仕事はあくまでお金を稼ぐ手
段。家族と過ごす時間、Urlaub、みんな自分の時間が一番大事。→これは私も常に見習いたいなと思っている部分です!

・バスの運転手さんもバスに「Pause」って堂々と表示して休むし、警察官もケバブ屋さん入っ
ていったし、郵便局のにーちゃんも傍らにコーヒー置いて仕事してた。いいね!→いいね!!!



以上、抜粋してご紹介しましたが、送っていただいたリストにはもっといろんなことが書かれていて、日常生活の着眼点や観察力が鋭くて面白かったです!大学で学ばれたことの専門性が垣間見れます。笑 本当は全部公開したいくらいですが…大人の事情で出来ないのが残念です。。

 

実際にオペアとして生活してみて、『日本でこれをやっておけばよかった!』ということはありますか?

あんな:いやあもう、これはみなさん同じことを言っていますが、ドイツ語の勉強ですね!もう話せないと、何も始まらない!A1だけとは言わずに、可能ならもっともっとドイツ語の勉強をしてください!

KiKi:はい!

 

オペア留学後の、計画を教えてください。

あんな:オペア留学後は、一度日本に帰って、働きなが語学学校に通い、資金を貯めて、今度は正規留学でドイツに戻ってこようと思っています!

KiKi:おお、かっこいい!

 

オペア留学に挑戦したいと考えている人たちに、何かメッセージをよろしくお願いします!

あんな:オペア留学は、資金や高い語学力がなくても(あった方がもちろんいいけれど)、ドイツに来れて、ドイツ文化にも触れられる良い機会なので、何かやりたいことがあってドイツに来たいと考えている人は、その目的の手段として活用して欲しいです。

KiKi:うん、私もそう思います◎ 今日は、お忙しい中、ありがとうございました!

 

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あんなさんのTwitter:@kaefer_anna
検討している方は、ぜひチェックしてみてください◎

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KiKi

イラストレーター/コラムニスト

西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。

Portfolio / Youtube

※visa取得方法、滞在に必要な保険等についてはお住まいの、又は住まれるご予定の外人局・各管轄の方にお問い合わせください。そちらの方が確実ですし、私に返信を催促されましても、対応できませんのでご了承ください。

Instagram : @kikiiiiiiy

KiKi