【今週のドイツ語】Rabenmutter
カラス と聞くと、あまり良いイメージを持たない方も多いのではないでしょうか。
都市部では、ゴミ袋を漁ったり、道路を歩いている人を突然攻撃したり、
都会の問題児として嫌われがちです。
そんなカラスを使った表現
Rabenmutter
ラーベンムッター
を紹介します。
Rabe はカラス (複数形はRaben)
Mutter は 母親 です。
「カラスの母親」と称される母親は決して褒められてはいません。
これは、「悪い母親」、「子供の面倒をきちんと見ていない母親」という意味で使われる表現です。
どうしてこのように言われるようになったかというと、
巣立ちはしたものの(巣からは出たものの)まだ幼いカラスのひなが、
地上でよく母親から、全く世話をしてもらえず放置されているように見られる様子から
このような表現が生まれたのではないか、と言われています。
でも実際のところは、
ヒナが自発的に、あるいはうっかり、
飛べるようになる前に巣から落ちてしまうことが多くあるそうで、
そこからまるで母親が世話を放棄しているかのような誤解が広がっていったそうです。
本当は、カラスの母親は巣の中で、
ヒナ達に数週間にわたって甲斐甲斐しくエサを与え、
外敵からヒナたちを守り、しっかりと面倒を見ているのだそうですよ。
そう思うと、こんな言われようではちょっとカラスが不憫ですね・・・
©ドイツ大使館
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