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オペア留学で通った語学学校は、どんな感じだった?

オペア留学で通った語学学校は、どんな感じだった?

こんにちは、イラストレーターのKiKi(@kikiiiiiiy)です。

改めまして、日本でまだ全然知られていない『ドイツのオペア留学』について以下のような記事を書かせていただいています◎

 

 

この記事たちが、誰かが夢を叶えるための、何かのきっかけになりますように◎
点々長い

 

ドイツは昨日、夏時間に切り替わり、お天気も良くてとてもいい気持ちでした。春が近づいてきて、とても嬉しいです!

 

さて最近は季節的にドイツのイベントごとも多く『オペア留学の魅力』について書いた記事が多かったのですが、今回はドイツ語学習のお話に戻ります◎

以前『オペア留学に必要なドイツ語力は、どれくらい?』というテーマで、主にオペアとして渡独する前に日本で必要なドイツ語学習について書かせていただきました。

その後、オペア留学のメインになる語学学校での生活はどうだったのか?を書いていなかったことに気づいたので、今回はそのことをテーマに書きたいと思います:)

 

 

通った語学学校は、ベルリン・ノイケルンにある『die deutSCHule』。

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HP: http://www.die-deutschule.de/en/#

 

近所のファミリーのところでオペアをやっていた子が、おすすめだよ!と教えてくれた語学学校です。私は週5で、午後の13時15分から16時半までのクラスを、B1までとっていました。

 

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授業で使用していた教科書

オペアは月額50ユーロまで、語学学校費用をホストファミリーに負担してもらえます。この語学学校は費用も安く、少人数で授業を行っていたので、とてもアットホームで暖かかった印象です。

 

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私が今日誕生日だと言ったら、先生がボードに書いてくれたドイツ語の誕生日おめでとうのメッセージ◎

 

 

 

印象的だった授業は?

 

◆『このテーマについて、今から外に出て最低でも3人捕まえてインタビューしてきて!』

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インタビューに協力してくれた優しいチェコ人親子とクラスメイトと記念写真!

最初にいたクラスの先生はしなかったので、もしかしたらこのクラスを担当した先生の特徴かもしれません。笑

インタビューのテーマを与えられて、『今から学校の外に行って。最低でも3人に声をかけて、このインタビューをしてきて!15分以内に戻ってくるように。帰ってきたらインタビュー内容についてみんなにプレゼンしてね!』

これ、かれこれ3回くらいしました。

このちょっと突然のゲームな感じが私は好きなのですが、これが毎回なかなか大変。何が大変かって、ベルリンの街中で片言の外国人が必死に声をかけたって、大体の人が怪しがって答えてくれないんですよ。笑 逆の立場になって考えてみても、私だったら怖くて無視しちゃうかもしれません。

1回目は、片言すぎて、誰も答えてくれなくて惨敗。

2回目は、優しいチェコ人の親子(長年ドイツに住んでいるのでドイツ語が上手でした)に出会って一組だけだけどインタビューをすることに成功。仲良くなって一緒に写真も撮りました!

3回目は、ちゃんと3組インタビューができて、インタビューの文章の書き起こし(簡単なものですが)もできました。

 

『言語の学習は、話すことが難しいけれど、話すことが一番大切!』

先生の授業では、突撃インタビュー以外にも面白いゲームなど、話せるようになることを考えた課題が多く、毎回プレッシャーもありますが、とても鍛えられるし、楽しかったです。

 

◆先生のサプライズ誕生日パーティー!

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A2からB1まで担当してくれた先生の誕生日を知り、みんなでサプライズパーティーをしました。20分間の中休み時間に、みんなで急いで準備をして、お菓子やプレゼントを用意して。。。国によって祝い方にも違いがあって、それを見るのも興味深かったです。クラスメイトはヨーロッパ、アフリカ、中東、南アメリカ、北アメリカ、アジアと本当に世界各地から、いろんなバックグラウンドを持った人たちが集まってきていました。

 

下の写真は、それぞれの母国語で『お誕生日おめでとうございます!』をホワイトボードに書いたもの。

 

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縦に書くこともできる日本語を、みんな不思議そうに見ていました。笑

そして私は、似顔絵を描いて先生にプレゼントしました◎

 

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◆いろんな国からきた人たちと語学を学ぶことはとても興味深かったけれど、特に印象的だったのはシリアからやってきた難民の人たちと机を並べて共に学んだこと。

 

B1のクラスになってからは週3回、必ずクラスの誰かが自由にテーマを決めてプレゼンテーションを行うということをしていました。大体の人が、自分の国について話してくれて毎回それがとても楽しみでした。

『どうしたらドイツ語をうまく話せるのか?』(シリア)『ベルリンの美術館・ギャラリーについて』(ロシア)『格安で海外旅行をする方法』(イタリア)などとても興味深いテーマでみんなプレゼンをする中、多くの生徒が母国の文化について話してくれました。

『ブラジルのBarの楽しみ方』(ブラジル)『中国語は難しくない!』(中国)『韓国の文化』(韓国)『スウェーデンの文化』(スウェーデン)『ギリシャという国』(ギリシャ)『ペルーという国』(ペルー)

どれも全て興味深い内容で、そのプレゼンが終わったとの質疑応答の時間の議論も、『ドイツ人は議論が好き』とよく言いますが先生のうまい仲介もあり、いつも白熱していました。政治的な話題も多く出てきて、私は(どこまで言っていいんだろう?)(えっ、それ言っちゃうの!?)とヒヤヒヤものなのですが、日本ではなかなかないこの状況に参加できることを毎回嬉しく思っていました。

その反面、海外では自分の意見を言わないと、その場にいなかったことになる。それを強く感じる場所でもありました。

その中でも一番印象に残っているのは、この2つのテーマ。

『イスラム教徒の一夫多妻制度について』(シリア)『シリアの今の現状(アレッポ)』(シリア)

おそらく私がいたクラスは少し特殊で、先生が本当にドイツ語を教えるのが上手な人だった(わからないドイツ語をドイツ語で説明してくれることが本当にわかりやすかった)のと優しい人柄もあり、シリア人仲間の間で話題になっていて、気付いたら日に日にシリア人の生徒が増えてたりしているクラスでした。(職員室を通さずに勝手にクラスを移動して来ちゃうから、先生が困ってたりしました。笑)

日本ではニュースでしか聞くことができない現状を、彼らの口から詳しく聞くことができたことは、とても貴重な経験だったと思っています。

一緒に机を並べて学んでみた彼らの印象は、とても勤勉である、ときに陽気、そしてとても親切。よくドイツ語がわからなくて授業についていけてない私を助けてくれました。ありがとう◎

 

 

もし語学学校を挫折しそうになったら、ちょっと考えてみてほしいこと。

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先生がテストに書いてくれたコメント。嬉しかったなあ◎

 

実は私は最初のA1クラスで、違う先生のクラスにいて、早くもドイツ語でドイツ語を学ぶという状況についていけず、挫折仕掛けていました。でも、せっかくホストファミリーにも援助していただいて学校に通っているのに、このままフェードアウトしてしまうのは申し訳なさすぎる。。そう思い、語学学校の職員室を訪ねました。

幸い、私が通える時間帯には複数のクラスがありました。職員さんの勧めもあり、すべての授業を見学して、『この先生の授業なら、やっていけるかも』と、出会ったのが上で紹介した先生のクラスです。

語学を学習する上で、自分の努力の裁量も関係してくるとは思うのですが、語学学校や先生との相性でも変わってきます。この先生の授業は、私にとって、とてもわかりやすくB1まで続けることができました。

なので、もし今語学学校に通っていて、『私には合わない。。やめてしまおうか。。』と悩んでいる人がいたら、まず

 

・他の先生の授業を見学して、移動することを検討する。

・もしかしたら語学学校ごと変えちゃうのがいいかもしれない。

 

というのを試してみてほしいです。独学もいいと思うのですが、文法を教えてもらえる環境と、同じ語学レベルの人たちと会話をすることができる環境は、最初の入り口でとても大切だと思うのです。

 

 

そして学校から帰ったら、ホストファミリーとの夕飯の時間に会話で復習◎

 

『Was hast du heute in der Schule gelernt ?』(今日は学校で何を学んだの?)

これを毎回話すことが、ホストファミリーから課せられた課題でした。笑

語学学校で使ってる教科書には、ドイツの伝統的な文化や最新の情報もトピックとして取り上げられています。知らないことがたくさんありましたが、それをあたらめてホストファミリーに聞いて、いろいろ教えてもらえることが、とても楽しかったです。

 

 

まとめ

3s

そんな感じで、今回は語学学校のお話でした◎

 

 

 

 

 

 

KiKi

イラストレーター/コラムニスト

西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。

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