【今週のドイツ語】Baden gehen
今日4月26日は「よい風呂の日」。
「4(よい)2(ふ)6(ろ)」の語呂合わせで、親子でお風呂に入って対話を深めたり、家族同士ふれあいを促すことを目的にした日なんだそう。(日本入浴協会HPより)
そこで今日はお風呂にちなんだ表現を紹介します。
baden gehen
バーデン ゲーエン
baden バーデン は 入浴する、沐浴する、 またはプールなどで泳ぐ
gehen は おなじみ(?)の go 行く
と言う意味です。
つまり、baden gehen は直訳すると入浴する、またはプールや川などに泳ぎに行く、という意味です。
※ちなみに泳ぐと言っても、競泳選手のように泳ぐ、というよりも、海水浴や大きなレジャー施設のプールなどで楽しく泳ぐ、イメージです。本気泳ぎにはschwimmen シュヴィメン(to swim)を使います。
もちろん、お風呂に入ったり泳ぎに行くときにそのままの意味でも使います。
でも、よく使われる話し言葉としては別の意味もあるんです。
それは「失敗する」「しくじる」「運が悪い」という意味です。
どうして泳ぎに行くだけでマイナスな意味になってしまったのかというと、泳ぐ → 溺れる、沈む と連想された結果のようです。
川やプール、沼地で溺れる様子を「不運である」と捉え、そこから発展してできてきた表現なんだとか。
この表現、実際に日常でよく使われています。例えばこんなシチュエーション↓
・ある経営者が「絶対にうまくいく!」と思ったビジネスアイディアを実際に動かしてみたら、機能せず損失を出してしまった。
・あるビジネスマンが会議で渾身の企画を提案したが、同僚がそれをはるかに凌ぐ良い内容の別企画を提案し、自分の企画はたいしたことないな、と負けを認めざるを得なかった。
・政府が予算に特定の財源からの収入を計上していたが、実際には思ったほどの収入がなく赤字に陥ってしまった。
・降水確率95%だけど、大丈夫な気がする!とサイクリングにでかけたが、案の定大雨に降られびしょ濡れになってしまった。(この場合、文字通り泳ぎに行ったみたいなものですね!)
などなど。イメージできました?
お風呂からは話がそれましたが、皆さま今週も1週間お疲れ様でした。
あったかーいお風呂に入って疲れを癒やして、これから長いお休みの方は楽しいGWをお過ごしください!
※ドイツ大使館にGWはありません。出勤です。
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