【今週のドイツ語】wo sich Fuchs und Hase gute Nacht sagen
今日からドイツではイースター休暇です。
イースターといえば、うさぎと卵。多産のため繁栄の印とされているうさぎが、再生の象徴とされる卵を持ってくる・・・日曜日には子どもたちは、うさぎが持ってきた事になっている卵の形をしたチョコを探すのを楽しみにしています。キリストの復活をこんなふうにお祝いするのですね。
そこで今日は、うさぎを使った慣用句をご紹介します。
wo sich Fuchs und Hase gute Nacht sagen
ヴォー・ズィッヒ・フックス・ウント・ハーゼ・グーテ・ナハト・ザーゲン
Fuchs は「きつね」、Haseは「うさぎ」です。gute Nachtは「おやすみなさい」。全体を直訳すると、「きつねとうさぎが互いにおやすみなさいを言う場所」…それってどんな所なんでしょう。
絵本の世界のようなこの表現、やっぱり絵本の中にしかありえません。実際にはきつねはうさぎを狙う肉食動物。仲良く「おやすみなさい」を言い合うなんて、現実には絶対にないでしょうし、もしあるとしたら、それは「人里離れた大自然」、「どこか遠くのうら淋しいところ」になるでしょう。
きつねとうさぎがおやすみなさいを言うほど、はるかかなたの人のいない場所というのが、この表現が意味するところ。
きつねとうさぎを探して、そんなところまで旅に出たいような、やっぱり寂しいような。
でもこの週末は、うさぎが卵を持って来てくれるので、やはりおうちで家族とイースターをお祝いしましょう!
Frohe Ostern!
©ドイツ大使館 今週のドイツ語