【今週のドイツ語】von etwas Wind bekommen
まだまだ寒い日が続いていますが、春はもうすぐそこまで来ているかも。今日は『春一番名付けの日』。今から56年前、その年最初に吹く強い南風に「春一番」という言葉が初めて使われた日なのだそうです。
今日は、そんな風にまつわるドイツ語表現をご紹介します。
von etwas Wind bekommen
フォン・エトヴァス・ヴィント・ベコメン
Windが「風」、bekommen は「もらう、受け取る、得る」。von etwas は「何かのことを」、「何かについて」なので、そのまま訳すと。「何かについて風を受ける」…。
この場合、「風」は「情報」の比喩だと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。
誰からという訳ではないけれど、
「聞き知る」
「嗅ぎつける」
「情報を得る」
という意味で使います。
もともとは狩猟の世界で使われていた言い回しで、風が運ぶ人間の臭いを嗅ぎつけて動物が逃げてしまうことから来た表現だったようです。
日本語でも、同じ風を使った表現に
「風の便り」
というのがありますね。少し意味のニュアンスは違うけど、風を情報の運び屋と見ているところは同じ。
今年の春一番はいつ頃吹くのでしょうか。春の便りを運んで来てくれるのが待ち遠しいですね。
©ドイツ大使館 今週のドイツ語