【今週のドイツ語】Salz in die Wunde streuen
1月11日は塩の日。そこで今日は塩にちなんだドイツ語の慣用句を。
Salz in die Wunde streuen
ザルツ イン ディー ヴンデ シュトロイエン
ザルツは塩、ヴンデは傷。
あれ?何か馴染みのある・・・
そう、日本にも『傷口に塩を塗る』という慣用句がありますね。
日本では、ただでさえ悪いところに、さらに災難が降りかかるようなときに使いますが、
ドイツ語の場合よく耳にするのは、相手が失敗して落ち込んでいるのを知っていて、
わざとその話題を持ちかけるような時。
「あんなに落ち込んでいるのに、これ以上傷口に塩を振らなくても…」
というような言い方をします。
もう一つお気付きかと思いますが、違いはシュトロイエンという言葉。
これは「振りかける」、「振り撒く」という意味で、
傷口に上からパラパラと塩を振るイメージです。
ドイツ語の「振りかける」の方が日本語の「塗る」より
少しマイルドと言えるのでしょうか・・・?
いえ、どっちもどっち。
ただでさえつらい人に、傷口に塩を「振りかける」ようなことはやめましょうね。
©ドイツ大使館 今週のドイツ語