『一年中天気が悪いなんてウソ!?ドイツにおける四季』
こんにちは!冬学期の授業とテストが全て終わり、待ちに待った春休みにウキウキしている藤井里奈です。
突然ですが、「ドイツの天気」というと皆さんはどのような“空”を思い浮かべますか!?
残念ながら、ハワイのような雲一つない青空を思い浮かべる方はあまりいないと思います (-_-;) ほとんどの人はドイツの天気というとこの写真↓のような厚く重い雲を思い浮かべるのではないでしょうか。
確かに冬はその通りです。 特にドイツの秋~冬(10月~2月頃)は、燦燦と降り注ぐ太陽が懐かしいばかりです。 日本では枕草子の言葉にあるように「冬はつとめて(早朝)」と言いますが、ドイツの冬の早朝は真っ暗で凍えるほど寒く、深夜と変わりありません。 午前8時を過ぎたころからやっと明るくなり始めます。しかし明るいのも束の間、今度は午後5時には真っ暗になってしまうのです。 一日の日照時間が短いため生活面でもかなりの影響を受けます。 雪が降るとなると交通機関はすぐに乱れ、道も凍結するため、予定の変更を余儀なくされることもしばしばあります。
一方で、各都市が光に溢れる一番の行事「クリスマスマーケット」が開催されるのも冬の真っ只中です。 ドイツの各都市で開催されるクリスマスマーケットには世界中から人が集まります。 そのため、先ほどのようなどんよりとした天気でも、ドイツの冬は意外と「明るい」のです。
気温は低いながらも心は温まる冬が過ぎ去ると、今度は待ちに待った春がやってきます。
同じ国かと思うほど、ドイツの春は美しいです。 一斉に花が咲き始め、毎日でも散歩したくなるような快晴が続きます。 特に田舎ではドイツならではの新緑が眩しい田園風景を楽しむことができるでしょう。 春といえば「イースター(キリストの復活祭)」です。 日本では一種のイベントとして扱われていますが、キリスト教徒が多いドイツではイースターはとても重要なお祭りで大いに盛り上がります。
一年で一番過ごしやすい春も過ぎ去ると、今度は7月頃から一気に気温が上がり夏が始まります。 夏で気温が高いとはいえ日本と比べると湿気が少ないのが特徴です。 夏の一日の日照時間は冬と比べるとかなり長くなります。 ドイツには南国のような海はありませんが、各地の湖や、ドイツ北部の北海、日本にもあるようなスイミングプールに泳ぎに行き、夏季休暇を楽しみます。
そして夏が過ぎ去ると9月頃から段々と寒さが厳しく、そして日が短くなり、気付けば再び雲に覆われた秋~冬がやってきます。秋はドイツでも至る所で紅葉を見ることができます。
こうしてドイツの四季は「春→夏→秋→(割とすぐに)冬」というサイクルを繰り返します。
確かにドイツでは快晴ではないことも多いですが、それでも季節ごとに行事があり、この国の四季はとても魅力的だと私は感じています。 特に私はドイツの春~夏が大好きです。 もしどうしても南国の海や空が恋しくなった時には、イタリアやスペイン、ポルトガルなどの近隣の国に行ってリフレッシュするのも一つの手段です(笑) 以前ブログに紹介したように、ドイツからならヨーロッパ各国へ気軽に足を運ぶことができます。 ドイツの冬に参っている人は、夏に思いを馳せて長い冬を乗り切りましょう(^^)
藤井里奈