身近に楽しむサッカー第4リーグ「レギオナルリーガ」 晴天のドルトムントは大賑わい
先週の日曜日、3月26日に冬時間から夏時間へと変わりました。日本とドイツの時差も、8時間から7時間に縮まりましたよ。ドルトムントでは不安定だった天気も落ち着き、晴れて穏やかな天気の日は時折20℃を超えるようになってきました。同じく週末に行われた国内第4リーグ「レギオナルリーガ」(Regionalliga)の試合は、そんな晴天とも相まって大賑わいでした。わたしもその“お祭り騒ぎ”に顔を出してきました。(2017年3月29日)
|鳴り物・光り物で熱いファングループ
試合は、ボルシア・ドルトムントの若手U23(23歳以下)チーム「ボルシア・ドルトムント II」対「ビクトリア・ケルン」(Viktoria Köln)。両チームは現在レギオナルリーガの1、2位につけています。つまり、ファンもそれだけ必死。ボルシア・ドルトムント IIのファングループは、試合開始前から鳴り物・光り物と派手なパフォーマンスで熱く盛り上げ、会場の人たちも興味津々にスマホのカメラを向けていました。
ファンが白熱しているということは、当然のことながら警備も厳重。入口ではボディーチェックおよび手荷物検査があり、投入可能なもの――例えばハンドクリームのボトルは没収されていました(カメラが没収されなくてよかった)。わたしの目の前に並んでいた女性はボトル入りのガムを持っていましたが、これもアウト。女性は中身のガムを持参のポーチへジャラジャラと移し、ケースだけ捨てていました。お見事! また念のためビクトリア・ケルンのファン席は、ボルシア・ドルトムント IIのファン側とはるかに離れた場所に設置されていました。
先制はボルシア・ドルトムント II。試合中1秒の隙もなくひたすら飛び、歌い続けていたファングループがより一層沸き立ち賑やかでした。同様にファウルがあっても賑やか。開始15分くらいに起こったファウルに対してビクトリア・ケルンの選手がボルシア・ドルトムント IIの選手を殴るアクシデントが発生した際はなかなかでした。チームのゴールに感極まって柵を飛び越え、警備員が制する場面も見られましたよ。
|選手が目前 子供に人気の観戦スペース
ボルシア・ドルトムント IIのホーム「シュタディオン・ローテ・エルデ」(Stadion Rote Erde)は、屋外のステジアムです。香川真司選手が属する上部ブンデスリーガチームも「ジグナル・イドゥナ・パーク」が隣に誕生する1974年まで同スタジアムを使用していました(ジグナル・イドゥナ・パークでの様子はこちら)。現在ではサッカーの試合、陸上競技の会場として使用されているほか、ふだん何もない時はゲートが開放され人々の憩いの場ともなっています。
サッカー時の収容人数は1万人弱。屋根付きの着席チケットはジグナル・イドゥナ・パークに沿う面のみで、ほかは全て立ち見席です。この日の観客数は5529人で、用意していた立ち見席チケットがはけてしまうくらいの大入りでした。
天気のいい土曜午後の試合とあって、子供連れも目立ちました。シュタディオン・ローテ・エルデの地上レベルのスペースは選手を身近に感じられる上広々としていて、そんな子供連れに人気。最初は真剣に試合を観戦していた子供たちですが、飽きてきたらボール遊びやかけっこに興じていました。逆に大人たちは、ビールを片手にジリジリとグラウンドに詰め寄っていたようです。
肝心の試合結果は、2-3でボルシア・ドルトムント IIの負け。残念。仕方がないのでわたしたちは“花より団子”、ホットドッグをおいしくいただいてきました。