知るともっと楽しめる!オクトーバーフェストとは?
世界最大のビールの祭典、ミュンヘンのオクトーバーフェストの季節がやってきました!ビールはもちろん、郷土料理やスイーツ、遊園地など魅力いっぱいのお祭り。その歴史や楽しみ方などまとめてみました。近年は日本各地でも開かれているオクトーバーフェストをたっぷり楽しみましょう!
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2024年は9月21日~10月6日に開催されるミュンヘンのオクトーバーフェスト。
名前は知っていても、その実態は意外と知らないことが多いかも?
本番前におさらいしておきましょう。
オクトーバーフェストの歴史
オクトーバーフェストは、元々はビール醸造シーズンの始まりを祝ってドイツ各地で開かれていたお祭りに由来するといわれています。
ミュンヘンのオクトーバーフェストが始まるきっかけとなったのは、1810年10月に行われたイベント。
当時のバイエルン王国の皇太子ルートヴィヒとテレーゼ王女の結婚式が競馬大会とともに盛大に開かれ、人々にビールやワインがふるまわれました。
これを機に毎年お祭りが開催されるようになり、ビールの祭典へと発展。
開催期間がだんだん長くなるとともに開始時期も早まり、肌寒い10月から9月後半にスタートが前倒しされるようになりました。
現在は、基本的に毎年10月の第1日曜日を最終週とする9月下旬から16日間の開催となっています。
会場となる広場は「テレージエンヴィーゼ(テレーゼの緑地)」と名付けられ、ミュンヘンっ子はオクトーバーフェストのことを親しみをこめて「ヴィーズン」と呼んでいます。
今や入場者数約600万人、ビールの消費量約700万リットルという、巨大なビール祭りとなったオクトーバーフェスト。
毎年の開催を心待ちにしているファンが世界中からやってきます。
オクトーバーフェストで楽しむグルメ
主役はもちろんビール!
会場にはミュンヘンの伝統的な6つの醸造所によるビールテントが立ちます。
テント内は、飲んで歌っての大騒ぎ。
バンドの生演奏が行われ、『アインプロージット(Ein Prosit)』という乾杯の歌が何度も何度も繰り返し演奏され、そのたびに、待っていました!とばかりにみんなで歌うのがお約束。
その一体感たるや鳥肌が立つほどの迫力で、ビールの力ってすごいなあ!としみじみ感動してしまいます。
会場で飲めるビールのサイズは、1リットル入りのジョッキ「マース」のみ。
この重いジョッキを一度に何十個も運ぶスタッフの技も、お祭りの名物となっています。
お祭り用のフェストビアは通常より少しアルコールが高めですが、ラードラー(ビールのレモネード割り)やソフトドリンクもあるのでご安心を。
ビールのおともは巨大なブレーツェル(プレッツェル)やオバツダと呼ばれるチーズディップ、鶏の丸焼きなどが定番人気。
バイエルン名物の白ソーセージやシュヴァイネハクセ(豚すね肉のロースト)などもいただけます。
甘い香りにつられてついつい買ってしまうのが、砂糖をからめたローストアーモンド。
やめられない止まらない危険なおいしさです。
ビールだけじゃない!オクトーバーフェストの楽しみ方
テント関係者たちによる入場行進に始まり、市長の「樽が開かれた!」の掛け声で始まる樽開き、伝統衣装の人々による盛大なパレードなど、ビールを飲む以外の楽しみも盛りだくさん。
42ヘクタール(東京ドーム8個分以上!)もある巨大な会場には移動遊園地が登場します。
会場を見渡せる大観覧車や絶叫マシーンなど現代風の乗り物もありますが、20世紀初頭から出店しているレトロなアトラクションも根強い人気。
会場全体が明るいお祭りムードに満ちていて、歩いて見て回るだけでもワクワクします。
日本で楽しむオクトーバーフェスト
今やドイツを飛び出し、世界中で愛されているオクトーバーフェスト。
日本でも各地で開催され、賑わっていますよね。
参考記事>>日本のオクトーバーフェストに行ってきました!
地元の人も旅行者も、国籍も関係なく、誰もがビールで繋がれるのがこのお祭りの魅力。
知らない人同士でもグラスを合わせればみんな仲間!
そんなピースフルな輪が、もっともっと広がっていったらいいなと思います。
じつは現在、日本で仲間たちとちょっとユニークなオクトーバーフェストを計画中です。
場所は先日の「旅するカレー」イベントに引き続き、富山県射水市。
詳細はSNSでお知らせしていきますので、ぜひチェックしてみてください。