【今週のドイツ語】ein alter Hut sein
「あーまたこの話か。退屈だなぁもう100回は聞いたな・・・」
こんなときドイツ語では
ein alter Hut sein
アイン アルター フート ザイン
ということができます。
直訳は「古い帽子である」という意味です。
この表現の語源ははっきりと見つからなかったのですが、このような説を見つけました。
その昔農家では、農作業のときに強い日差しから頭を守るため、麦わらで簡単な帽子を編み、被っていました。とはいえ麦わらでとても簡単に作ったものなので、長持ちもせず、一日農作業するとすぐに古くなってだめになってしまったのだとか。そのため、毎日のように新しい帽子を編みなおす必要がありました。
そこから、この「そんなの古い帽子だよ」という表現が生まれたのだそうです。
「そんなのもうとっくに知ってるよ、古い話だよ、面白くないよ」という意味で使うことから、以前紹介したKalter Kaffe (冷めたコーヒー)や Schnee von gestern (昨日の雪)と同じような言い回しです。
Ach, schon wieder diese Geschichte... das ist doch ein alter Hut. Das habe ich schon tausendmal gehört...
あーまたこの話か。そんなのもうとっくに知ってるよ、何回もきいたよ・・・
【今週のドイツ語】
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