【今週のドイツ語】gelb vor Neid
色月間の7月。これまでに緑や青を使った表現をそれぞれ紹介してきましたが、今日は黄色です。
皆さんは黄色にどのようなイメージを持っていますか?喜び、幸運、元気、太陽、みなぎるエネルギー…などなど、比較的明るくポジティブなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
実はドイツ語圏では中世の時代、黄色はネガティブな意味合いの強い色だったそうです。
gelb vor Neid
ゲルプ フォァ ナイト
gelb は 「黄色」、vor Neid は「嫉妬で」という意味です。実際はその後にいわゆる状態を表すbe動詞の sein 「〜である」や 、werden「〜になる」とともに gelb vor Neid sein「嫉妬で黄色である」、gelb vor Neid werden 「嫉妬で黄色になる」などと使います。
黄色は嫉妬や妬み、時には野心を象徴する色なのです。これは、強い嫉妬など、激しい感情の起伏等によって強いめまいを起こしたり、血の気が引いたりして、身体的反応として顔色が悪くなったり目の色が変化したりすることがあり、その色を黄色や黄緑色と表現したことに由来しているのだそうです。
ちなみに嫉妬で黄色くなるドイツ人ですが、怒りではまた違う色になるんですよ。
またいつかの機会にそちらの表現もご紹介します。
【今週のドイツ語】
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