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Vol.15 使い捨てプラスチック使用を法律で禁止されたドイツで出逢える、可愛い持続可能な製品たち!

Vol.15 使い捨てプラスチック使用を法律で禁止されたドイツで出逢える、可愛い持続可能な製品たち!

こんにちは!昨年3月、「Vol.3 プラスチックから、持続可能な製品へ」という記事を描いたのを覚えていますか?この記事内で、ドイツ環境省は2021年7月3日より使い捨てプラスチックの使用を禁止すると発表したことをご紹介しました。(プラスチックストロー、使い捨てカトラリー、プレート、バルーンホルダーポリスチレン製のカップとボックスなどです)

 

あれから約1年がたち、今ではさらに再生紙で作られた様々なパッケージを見つけることができます。

 

私は元々、日常的にテイクアウトしたご飯・お惣菜の容器やビンを綺麗に洗って取っておいて、絵の具のパレットや取り分け容器として活用しているのですが…

 


 

この1年で再生紙を使用した容器が多くなり、ストックを見ていて「かわいいなあ…」と思ったので笑、今回はその子たちをご紹介していきます!

 

昨年の一時帰国で、日本では、残念ながらまだまだ使い捨てプラスティック容器の利用量が多いと感じました。

 

「環境への配慮の面」の他にも、「かわいさ」や「おしゃれさ」という魅力を知ってもらい、普及するきっかけになってくれたらいいな、と思います◎

 

プラスチック代替品”PLA”が蓋に使用されているボウル系の容器


 

これには、ひよこ豆のヴィーガンカレーが入っていました!主にBIO(オーガニック)を専門に扱っているスーパーでは、ボウル系(ライスと一緒のどんぶり系)はこの容器に入っています。

 

蓋だけプラスチックのように見えますが、これは「自然の残留物だけから得られるでんぷん」を使用して作られています。それらはPLAと呼ばれ、段ボール、竹製品と並んでプラスチック代替品として今注目されているそう。


 

見た目も手触りもプラスチックそのもの!でもPLAは耐熱性がプラスチックより劣るため、暖かい食べ物には適していないようです。注意書きには「電子レンジで食べ物を温める際は蓋をとるか、他の器にうつしてください」と書いてあります。でも、そんな一手間も、地球環境に貢献できるのなら全然構いませんよね。

 

お手頃サイズのカップ


これはお気に入りのカフェでミューズリーをテイクアウトしたときに入れられていた容器。小さな手のひらサイズで、とっても可愛いです。

 

これはなんと「堆肥化可能な素材」で作られています。そう、これはこのままBIOゴミ(生ゴミ)として捨てることができるのです!

 

以前の記事でもお話ししていますが、ドイツにはゴミ分別に、BIOゴミ(生ゴミ)というカテゴリーがあります。

 

食べ物を残すことはもちろんよくないことですが、食べ後のちょっとしたクリームなど、容器に残ることがありますよね?それを洗って、”紙資源’として捨てるのは、さらに余分な水資源を使用することになります。

 

洗わず、そのままBIOゴミ(生ゴミ)として捨てられたら、とっても楽だし、水資源の無駄遣い防止にもつながりますよね。とても素晴らしいアイディアだと思います!!

 


手触りは、薄い段ボールのよう。見た目もころっとしていて、暖かみがあります。

 

再生紙で作られたお弁当BOX


 

こちらは、まだ食べられる廃棄食材を救出しに行ったときに(Vol.2 フードロスを救って、おいしい生活!参照)入れられていた容器。再生紙でできています。

 

ソース系の食べ物が入っていなかったので、綺麗に取っておくことができました。これは絵を描くときに筆をふくティッシュのストック入れとして活用しています。


 

一度使用したティッシュも乾くとまだまだ使えたりするので、こんな感じでいつも保管しています。(貧乏性なのか、地球に優しいのか。笑) 

 

容器の成分について調べることができるヒントが見つからなかったので、詳しいことはわからないのですが、こちらも「燃えるゴミ」として処分することができます。

 

竹スプーンのストックたち


テイクアウトをすると、スプーンやフォークもついてきますが、それらは基本このような竹でできたものです。

 

私はそれらを使用後いつも綺麗に洗って干し、このように絵の具の取り分けるときや、かき混ぜるスティック代わりとして使用しています。見た目も絵本に出てきそうで(ぐりとぐらが使ってそう笑)

 

環境に優しい持続可能な容器コレクションたち!


いかがですか?こう集めて見ると、持続可能な容器コレクションたち、温かみがあって、優しくて、かわいくないですか??(私だけかな。。。)

 

こんな容器で溢れていたら、洗って何かに再利用したり、工作の材料にしたい!など、「ゴミにしないアイディア」も湧いてきて、楽しく、さらにハッピーではないかなあ〜と思います!

これからきっとどんどん持続可能な容器が登場してくると思います。出逢えるのが楽しみです◎

 

KiKi

イラストレーター/コラムニスト

西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。

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