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Vol.2 フードロスを救って、おいしい生活!

Vol.2 フードロスを救って、おいしい生活!

みなさんは、フードロス問題について考えたことはありますか?

 

国連は持続可能な開発目標(SDGs)の一環として、世界全体で2030年までに食品廃棄物半減する、という課題を掲げています。

 

ドイツの食品廃棄物は、年間約220キログラム(※1)。ドイツではいったいどのようなフードロス対策が行われているのでしょうか?

 

今回は、わたしがベルリンで出逢った面白いフードロス対策のお話をしたいと思います。

 

※1 Doppelt so viel Essen im Müll wie vermutet

https://www.sueddeutsche.de/wissen/lebensmittelverschwendung-essen-muell-deutschland-1.4794918

 

 

ベルリン生活で出逢った、おもしろいフードロス対策

わたしがはじめてベルリンで出逢ったフードロス対策は、地下鉄のホームで電車を待っているときでした。

 

お兄さんに袋いっぱいに入ったパンを手渡されて、「食べる?」と声をかけられたのです。最初、「????」と頭いっぱいにハテナが広がりましたが、話を聞いてみると「フードシェアリング活動」の一環で、お店やレストランで、食べ残ってしまった、まだ食べることができる食べ物を廃棄せずに、いろんな人に配り歩いているのだそう。

 

ベルリンでは散歩していると、結構こういう「フードシェアリング活動」に出会います。夏には、チョコアイスボックスをもらったことも!その日はとても暑い日だったので、とても喜んでいたら2箱も頂きました。笑

 

ベルリンでは、このようにとても身近な環境でフードロス対策に出逢うことができ、人々の生活にも浸透している印象です。

 

例えば、賞味期限切れや、包装の破損などを理由に廃棄されてしまう食品を集めて、格安で販売しているスーパーもあります。

 

賞味期限切れの商品を販売することに関しては法律違反ではなく、きちんと元の賞味期限と元の値段を記載し、消費者が納得したら購入する、という売り手と消費者の合意の元で販売されています。

 

わたし個人の感想としては、缶詰や瓶の商品なら、多少賞味期限が切れていても問題なく食べることができるし、少し見た目が悪かったり傷んでいる野菜や果物も、調理方法を考えれば美味しく頂くことができました。

 

この経験から、本当に多くのまだ食べることができる食材たちが日々処分されているんだなあ…と実感しました。

 

わたし個人が行っているフードロス対策

2021年の個人的な生活の目標として、「新しくものを買い換える必要がある場合は、サステナブルなものに置き換えていく」ということを行っています。

 

その一つとして「食生活もサステナブルに!」をテーマに、なるべく廃棄ゆきになってしまった食材たちを購入するようにしています。

 

具体的にどのようなことをしているかといいますと、ベルリンには近所のスーパーやレストランの廃棄食材を格安でピックアップできるアプリがあり、それをメインに活用してお買い物をしているのです。

 

野菜や果物は、近所のオーガニックスーパーで週に1回のペースで購入しています。12ユーロ相当の値段のものが、なんと3,90ユーロで購入できます!中身は、こんなにたくさん◎


 

中身はランダムで選べないのですが、入っていたもので献立を考えるのが毎回楽しいです。

 

またドイツの食卓の定番・パンも、同じオーガニックスーパーで週に1回購入するようにしています。

 


 

少し硬くなってしまっていますが、トーストすれば問題ありません。小さいパンから食べてゆき、大きいパンはすぐにスライスして冷凍庫で冷蔵保存します。そうすることで1週間とちょっと、美味しく食べることができますよ。こちらも12ユーロ相当の値段のものを、3,90ユーロで購入しています。

 

これらが廃棄ゆき対象の食材だなんて、本当に信じられない!どれもまだまだ美味しく食べることができるものたちばかりです。

 

そして、もう1店舗。お惣菜購入を目的に利用している近所のスーパーがあります。ヨーグルトやチーズ、野菜、お惣菜、お菓子などランダムにパッキングしてくれて、6ユーロ相当のものを3ユーロで購入できます。

 

定期的にそのアプリを利用してお買い物に行くので、店員さんとも顔見知りになり、最近ではランダムではなく、「何がほしい?」と希望を聞いてくれるようになりました。笑

 

実は去年から実験的にお肉を食べるのをやめて、野菜と卵とお魚がメインの食生活にしています。なので、その店員さんにもそう伝えていて、ヴィーガンの商品があると「これでしょ?」といつも入れてくれるのです。

 

普通の買い物だと、店員さんとはレジで少し会話するだけですが、このアプリを利用するとこういったコミュニケーションができるということも、1つの楽しみになっています◎

 

お金の節約にもつながりますし、アプリに加盟しているお店一覧も見ることが可能なので、「こんなお店やカフェがあるんだ!」と新しいお店開拓のきっかけにも繋がっています。

 

お気に入りの店を見つけたら、環境対策に積極的に取り組んでいるお店をお客として応援していけたらなという想いもあり、廃棄食材以外でも、普通のお買い物もそこでするようにしています。

 

調べてみると、日本にもこのような廃棄食品を格安で購入できるアプリがあるようです。もしあなたのご近所で活用できそうなものがあったら、ぜひチャレンジしてみてほしいです◎

 

そして何より、今あなたの目の前にある食べものを大切に最後まで食べてあげてください。このようなフードロス対策を活用するのも素敵ですが、何より1番は、自分の手元にある食べ物たちを大切に食べていくことだと思います。

 

KiKi

イラストレーター/コラムニスト

西伊豆の小さな美しい村出身。京都造形芸術大学キャラクターデザイン学科卒業後、同大学マンガ学科研究室にて副手として3年間勤務。その後フリーランスに。2016年夏よりベルリンに移住。例えば、私のように小さな集落で暮らしている子が旅立つ時期を迎えたとき、『世界はこんなにも広くて、こんなにも選択肢があるんだ』と気付けるようなものを残していけたら、最高だなと想いながら絵と文章をかいています。

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KiKi