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ドイツ流「ご近所 別荘」のススメ。クライン・ガルテン(小さな庭)とは?

ドイツ流「ご近所 別荘」のススメ。クライン・ガルテン(小さな庭)とは?

「あ〜もう都会砂漠に疲れた、、仕事のストレスからエスケープしたい、、でもこのご時世、遠くに旅もできにくいし、、身近にリフレッシュできる方法はないかしら?」

そんな都会在住者の望みを叶えてくれる文化、それがドイツには昔からあります。

それは、、、

 

【クライン・ガルテン - Klein Garten-小さな庭】


 

こんにちは!ドイツ在住インスタグラマーのオペラです!

今日は、この一年で私がすっかり惚れ込んでしまった、ドイツ特有の文化「小さな庭」のお話を。

 

さてさて、ドイツの素敵さの詰まった「クライン・ガルテン」とは?


 

それは、賃貸型の家庭農園。小さな「お庭ハウス」なんです。

都会でマンションやアパートに住む人にとって、自分のお庭はもちろん、リラックスできる自分だけの空間が恋しいけれどなかなか持てないのは、ドイツ人も一緒

 

そんな人々のために、住んでいる街に低価格で「庭付きプチ別荘」を提供してくれるシステム。それがこのクライン・ガルテン。

  
 

ドイツで鉄道に乗っていますと、まるで小人の住むお家?と思ってしまうような、小さなお家が密集した地域を時々見つけることがあります。それはクラインガルテン協会の管理する、お庭ハウスの密集地域

まるで可愛い「庭付きのほったて小屋」です。でもこれ、住むためのおうちではなく、「庭いじりをして、人生を楽しむ」ための別荘なんだそう。

 

偶然にも、私の友人が賃貸しているので、私もお庭ハウス体験、させていただきました❤︎

  
 

お庭ハウスの中には、小さなキッチン、一人が眠れるベッド、可愛いインテリアの居間までがあって、なんだか拡大版のドールハウスのよう。こんなお家が、自宅から車で数十分のところに持てるなんて、日本人の私からしたら、本当に夢!

 

別荘というと、なんだかお金持ちの世界!のように感じますが、非常に低価格(年間平均373ユーロ)で賃貸できるというから驚きです。

 

  
これはなんと「目玉焼き」という名のお花!ピッタリすぎて笑っていまいます❤︎

 

 

クライン・ガルテンの決まり

このお庭ハウスには、ドイツらしくたくさんの「決まり」があります。

例えば

・基本的に4月〜10月の植物の育つシーズンしか使えない(シーズンオフは水道、電気もストップするそう!)

・あくまでもリラックスのための場所なので、ここに住んではいけない

・庭の3分の1は、野菜や果物を植えること

・庭は誰からも見られるように、高い木を植えたり、フェンスで目隠しをしてはダメ

 

こんな決まりを守ることで、「クライン・ガルテン」の理念、「都市生活者が、自然と調和を取ることで、リラックスできるように・・」という目的から外れないでいられるんです。例えばフェンスで目隠ししない、っていうのも、「ご近所さんとの交流をできるように」という目的だそうだから、驚き。

都会の生活で失われがちな、人々との交流、そして庭を通してできる「コミュニティー」の大切さに、導いてくれるんですね、、なんだかそう思うと、思いやりのある「決まり」たちです。

 

 


 

こんな涙ものに可愛いミニ・キッチンもあります。

沢山庭仕事をした後は、ここで簡単なお料理を作って、お庭を眺めながらお食事を頂くのです。

 


 

小さなキッチンで作るお料理は、それがどんな簡単なものであっても、普段家で食べるのとは違って格段に美味しく感じてしまいます。

お庭で積んだお花を、さりげなく飾って、鳥の声を聴きながら頂くランチの時間はかけがえのないものに。

 


もちろん、サラダにはお庭でとれたての野菜を!

 

この「お庭ハウス」で必ず植えなければならないという決まりの野菜たち。観賞用のお花だけではダメなんです。

実は、第二次世界大戦後に始まったこのクライン・ガルテンの文化は、当時「食べ物」を手に入れるのに苦労した人々に、「自給自足」のチャンスを与えるために広まった文化なのだそう。

でも時代を経て、今簡単にスーパーで食べ物が手に入るからこそ、この「自分で作る、それを食べる」という尊さ恵みを、強く感じられる気がするのです。

 


 

食後のコーヒータイムでは、庭に遊びに来る鳥たちの種類を、小さな図鑑で探し当てたり❤︎

 

 

  
水やりをしていたら虹が!

 

 

これ、、日本にあったらどうだろう?

 

さてさて、こんな夢のような「ご近所別荘、庭ハウス

私事ですが、、実は、作ってみることにしたのです!


日本の家族や友人に話していたら、「なんて羨ましい〜〜!!」という話に。そりゃそうですよね、家からすぐ近くに、こんなパラダイスを所有することができるなんて。キャリアウーマンの母は「自分だけの居場所が、時々欲しくなるのよね〜」と漏らします。

 

都会に住み仕事するストレス、、それから逃れほっとする「エスケープ場所」があったら、、

それ、日本でもできないのかしら、、??


 

思い立ったら吉日。なんと、私たち家族も、この「ご近所別荘」のアイデアを実行することにしたのです!

 

家の近くの、低価格で借りれるワンルームのマンションを、「ご近所別荘」用にと、家族でお金を出し合って借りることに!自粛が続き、旅行になかなか行けない今、自分のご近所に別荘を持っちゃうなんて、ちょっと大胆だけれど、自分の為の良い投資なのではないでしょうか?

 

ドイツのクライン・ガルテンのお庭とは規模が違いますが、この日本の小さなバルコニーで、野菜を育て、小さなお部屋でリラックスする日を楽しみにしている、私たち家族なのでした。

 

 

今日もダンケ❤︎オペラでした!

 

 



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オペラのドイツの素敵な文化紹介シリーズ

オペラさんの「おすすめミッション5 」記事 vol.1& 2 ちらから。

  

  

オペラさん

本業はドイツの劇場で歌う、現役10年を超えるベテラン舞台人。ところが、ひょんなことからはハマりにハマった「ドイツコスメや美容の魅力」を発信するうちに、気づけばフォロワー1万8千人の人気インスタグラマーに! 美容に限らず、日々の暮らしの中で「小さな幸せ」を見つけ続けることが、毎日を豊かにすると信じています。 そんなドイツ流 Happyの秘訣をコツコツ発信中! クナイプ(ドイツ社) 日本人初の公式VIPブロガー。 ドイツ発フリーペーパー「ドイツ・ニュースダイジェスト」で「#ドイツ生活うるおい図鑑 」連載中。

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