【今週のドイツ語】Vorführeffekt
Vorführeffekt
フォーァフューァエフェクト
vorführ は「上演する」「展示する」「見せる」「披露する」という動詞から来ており、
Effekt は英語の effect と同様「効果」「作用」という意味なので、
直訳は「上演効果」や「披露効果」となります。
この言葉もまた、日本語では一言で言い表せないけれど、おそらく誰もが体験したことのある瞬間をうまく言い表したものです。
いつもいつも同じ現象が起こるのに、いざ誰かに見せようとしたとき(デモンストレーションをしようとしたとき)に限って起こらない。
まさにこんな状況を表した言葉です。
私の実体験を例にあげてみます。
オフィスのPCで仕事中、いつもいつも同じエラーが起こり、自分でトラブルシューティングを試みても何度再起動してもうまく行かずイライラ。どうしようもないのでIT担当者に助けを求めました。彼が私の席まで来てくれ、いざエラーを実演して見せようとしたところ、なんとそのエラーが起こらずプログラムはすんなりと起動。。。嬉しいやら悔しい(?)やら・・・
これが Vorführeffekt なのです。誰かが見ていると絶対に起こらない(うまくいかない)のです。
ドイツ語にはこのように、日本語や他の言語ではなんとも言い表し難い、けれどもよくある体験や感情をうまく一言で表した「ドイツ語らしい」言葉がたくさんあります。
これまでにも色々紹介したので、時間があるときにでも振り返ってみてくださいね。
sich fremdschämen
Schadenfreude
Fernweh
Erklärungsnot
今週のドイツ語
©ドイツ大使館
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
「見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」 というタイトルで、これまで3年以上に渡ってこのサイトで連載をしてきたものを、大幅に加筆修正し、さらに詳しくわかりやすく、そして面白く、例文や関連用語なども載せて紹介しています。
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