【今週のドイツ語】Kleider machen Leute
11月29日は「いい服の日」でしたね。
そこで、今週は服に関することわざをご紹介します。
Kleider machen Leute
クライダー マッヘン ロイテ
直訳すると『服は人をつくる』となります。
どんな服を着るかによってその人の価値が決まってしまう、
あるいは人は服装で相手を評価するという意味や、
きちんとした格好をしていれば
まわりからもきちんと扱ってもらえる、という意味があります。
日本のことわざなら、『馬子にも衣装』がこれに近いものになりますね。
19世紀の作家、ゴットフリート・ケラーが書いたドイツ語の物語に、
このドイツのことわざがそのままタイトルになったものがあり、
日本語の翻訳には『馬子にも衣裳』いう題が付けられています。
貧しくて内気ながら身なりにはいつも気を使っている仕立て屋が、
その立派な服装からポーランドの貴族と間違えられるというお話。
素性がばれても結局は本物の愛をみつけ、富も手にするという結末なので、
まさに「服装が人をつくった」お話ですね。
「馬子にも衣装」ならいいのですが、ドラえもんのひみつ道具みたいに、
似合っていないのにおべっかばかり使われるのも困ります。
それだと「裸の王様」になってしまいますよね…
いえ、今日は「服の日」のお話のはずでしたね。
©ドイツ大使館 今週のドイツ語