【今週のドイツ語】Wind aus den Segeln nehmen
台風20号の影響で、大使館のある東京も強風や一時大雨に見舞われました。
全国の皆さんに大きな被害がありませんように・・・。
さて、今日はそんな ”風” を使った表現をご紹介します。
Wind aus den Segeln nehmen
Wind は「風」、aus den Segeln で「帆から」、nehmen は「取る」という意味の動詞なので、直訳では 帆から風をとり除く という意味です。
「帆」から分かる通り、この慣用句は当然ながら航海の世界に由来します。ドイツ語に限らず、航海は人生そのものを象徴することがあります。
航海の時代、帆船にとって風が重要だったことは言うまでもありません。その帆から風を取り除いてしまえば、船は進むことができません。「無風状態」にすることは、何かの進展や成功を妨げることに繋がります。
そこから転じて、19世紀後半頃からこの慣用句は『(誰かの)やる気、決意をくじく』という意味で使われるようになりました。
©ドイツ大使館
今週のドイツ語