【今週のドイツ語】Milchmädchenrechnung
今日は世界牛乳の日!
と、いうことで”牛乳”にちなんだドイツ語を紹介します。
Milchmädchenrechnung
ミルヒメートヒェンレヒヌング
ちょっと長いですが、3つの単語に分けることができます。
Milch 牛乳
Mädchen 女の子(←ちなみに中性名詞です)
Rechnung 計算
直訳では、”牛乳の女の子の計算”。ですが、Milchmädchenで、”牛乳配達人の女”という意味になります。
”牛乳配達人の女の計算”は、単純で見通しの甘い計算、という意味です。
日本語のどんぶり勘定 と似ているかもしれません。
例:Zu glauben, daß mehr und bessere Milch getrunken werde, wenn man sie billiger macht, ist eine Milchmädchenrechnung.
訳:より多く質の良い牛乳が売れるからと言って、その値段が安くなるわけではない。それは単純すぎる計算だ。
さて、どこからこの表現が生まれたのか諸説ありますが、一つをご紹介します。
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フランスの作家 ラ・フォンテーヌが書いた寓話に、牛乳配達人の女の話があります。
牛乳を持って市場へ売りに行く途中、彼女はむくむくと想像を始めます。
”牛乳を売ったら鶏を買って、鶏が産んだ卵を売ろう。
卵を売ったお金で豚を飼って、その後は牛を飼って・・・。
そうすればいつかお金持ちになれる…!”
しかし!
ぼんやりしていた彼女は売り物の牛乳をこぼしてしまい、
牛乳を売りに行くことさえできなくなってしまったのでした。
( ;∀;)
©ドイツ大使館 今週のドイツ語