ワーホリ対談@ベルリン!これからワーホリを考えている人たちへのアドバイス【前半】
どうも、自身もワーホリ後半を迎えているwasabi( wasabi_nomadik)です。
今までは個人をじっくり取材して紹介する記事が多かったのですが、今回はもっと気軽に色々な目的でベルリンに滞在しているワーホリメーカーを集めて対談形式でインタビューをしてみることにしました!
協力して頂いたのは現在語学学校でドイツ語を勉強中の木村安紀さん(29)、世界新聞というウェブメディアで編集者、ライターをしている広島岳さん(25)、現地就職を狙いながらフリーランスのライターをされているあゆみさん(28)、日本茶カフェでアルバイトをしている中村瑞季さん(28)の4人です。
みなさんにはワーホリ生活の感想や来る前に準備しておいたことなどを自由に対話してもらい、その会話内容を私の独断でまとめてみました!
ベルリンをワーホリ先として選んだ理由
まず、ベルリンをワーホリ先として選んだ身としても他の人がなぜベルリンを選んだのかが気になります。ワーホリに来る前は日本で会社員をしていたという木村さん。大学在学中にドイツ・ミュンスターへ留学した経験から「またドイツへ戻りたい」という気持ちと、ドイツ語を極めたいという志を持ってベルリンへ。木村さん:6年前ベルリンに一度来た事があるのですが、そのときからベルリンは一度住んでみたい、私にとっての"Traumstadt(夢の街)"だったんです。
あゆみさん含め、中村さんとあゆみさんは現地就職を目指してドイツにやって来たのだそう。デザイン会社への就職を目指してワーホリをしているあゆみさんは、ベルリンの英語が使える環境に魅力を感じているそう。海外で働くという経験を積みたい人にとってベルリンは多くの可能性に開かれている印象を受けました。過去のインタビュー記事でも、フリーランスとして働く方や、アウスビルドゥングの制度を上手に使って現地就職を目指す人など色々な働き方ができるのがベルリンの良いところですね。
また、パートナーの転勤に伴って一緒にベルリンへ引っ越して来た広島さんは、ベルリンの豊かなパーティー文化に魅力を感じたこともベルリンへのワーホリのきっかけとなったそうです。
広島さん:「自分はもともとパーティーが大好きだったので、本場ベルリンのパーティーのすごさの噂を聞いて絶対行ってみたいと思っていたんです。」
さすが、ライターの広島さん。ベルリンの隠れたパーティーシーンやドイツのちょっと変わった文化を独特の目線で探求しています。そんな日常を切り取って、ドイツの記事も書いているそうですよ。みなさん、色々な理由でベルリンに来ていて面白いですね。
ベルリンは住みやすい?率直な感想
こちらは皆さん揃って、「住みやすい!」とのこと。私もそう思います。電車も大体時間通りに来るし、日本食も手に入りやすい環境だし、ドイツ人の気質も合っているようで皆さんそれぞれ生活が楽しそうな印象。その中でちょっと戸惑ったことと言えば、中村さんは「日曜日に掃除機や洗濯機を回してはいけない」ドイツの慣習に驚いた経験を話してくれました。中村さん:「入居したばかりのときに大家さんから、階下に住んでいる夫婦がちょっと気難しいから日曜日に掃除や洗濯をして騒音を立てないようにと言われました。シャワーも夜10時以降は浴びない方がいいなど・・・最初は不便だなぁと思いましたが今は慣れましたね。」
ドイツはキリスト教の国。本来日曜日は「何もせずゆっくり休む安息日」と決まっています。ベルリンは外国人も多く、生活が多様なため一概には言えない部分がありますが基本的に日曜日は騒音を立てないように配慮する必要があります。ちなみに中村さんは入居したての頃、階下のご夫婦のお家へお菓子を持ってご挨拶に行き、コミュニケーションを密にはかるなどの工夫もしたそうです。そういう心遣いは国を超えて大切ですよね。
そして治安。ヨーロッパの中でも凶悪犯罪が少なく、比較的安全とされるベルリンですが、木村さんによると「6年前に来たときよりちょっと物騒になっている気がする」とのこと。ベルリンのカフェではたまに英語しか喋れない店員さんに遭遇することもあるほど、この街は国際化してきています。それと同時に実に色々なタイプの人々がやって来ているので街全体が活気づいていくのと同時に、基本的な身の回りのことは自分で守っていく必要がありそうです。
部屋探し、住民登録は念入りな下調べを!
この対談でもっとも盛り上がったのが部屋探し&住民登録の話かもしれません。ベルリンは部屋を探すのが難しいと言われており、あゆみさんも、現地に来てからの部屋探しには3週間かかったそう。改めてワーホリ前に部屋を探しておくのは重要です。
あゆみさん:「部屋探しには英語と日本語の掲示板を両方使いました。私は現地でワーホリビザを申請したのですが、現地申請の場合住民票が必要なので家が決まらないとワーホリ申請できないんです。」
しかも住民登録で困ってしまうのは、役所に行ってその場ですぐに対応してもらえるとは限らない事。基本的に指定の曜日以外は予約が必要で、その予約も3ヶ月後になってしまうことがあります。現地でワーホリ申請をする予定の方は特に、日本にいる段階から家を探しておく必要性がありそうです。
木村さんによると、ベルリンの住民登録は自分の住んでいる地域の役所でなくても良いため、人がいなさそうな遠い地域までわざわざ電車を乗り継いで登録しに行ったのだとか。そこでは簡単に通ったそうです。
と思ったら、中村さんの友人は3回違う役所に行って3回とも登録できなかった苦い思い出が。1回目は住んでいるエリアが違うからダメと言われ、2回目はドイツ語が不十分だからと取り合ってもらえず、3回目は予約がないからダメだと言われてしまったそうです。結局12月に予約をとったそうですが、その方はまだ登録できていないそう。聞いているだけでなんとも骨の折れる話です。
ドイツの役所に関してよく言われているのは「担当者の裁量で決まってしまう」ということです。住民登録やその他役所関連の手続きでスムーズに完了できるかどうかは運、のようなものに近いかもしれないです。それでも、こういう場面では「やっぱりドイツ語が喋れたら全然違いますよね」と全員が頷いていました。心配な方はドイツ語ができる人に同伴してもらったり、エージェントを使うのもひとつの手かもしれませんね。
それでも皆さん、分からない事に立ち向かいながらひとつひとつ解決していく事に楽しさを見出している様子で、聞いていても楽しい対談でした!次回はこの対談の後半、ワーホリで一番気になる「語学学校」や「実際の生活」についてご紹介したいと思います!後半も色々な話が出てくるので乞うご期待!
【 wasabi のプロフィール】
2014年獨協大学を卒業後フリーランスのライター・翻訳家としてドイツ・ベルリンを拠点に活動中。ブログ「WSBI」ではより詳しいワーホリ関連情報とフリーランス関連情報を発信中!
ドイツで見つけた日本文化を紹介するTadaimaJapanでの連載、「ドイツで日本発見!」もお見逃しなく!