ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

ドイツを襲う熱波に促されプールデビュー 生後7カ月の赤ちゃんも楽しめる水深35cm

ドルトムント市営の西プールには、最大水深0.35mまでの水遊び用プールが備わる。プールの周りはベンチも多く、ひと休憩中 Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

ドルトムント市営の西プールには、最大水深0.35mまでの水遊び用プールが備わる。プールの周りはベンチも多く、ひと休憩中 Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

ドイツを襲う熱波に促されプールデビュー 生後7カ月の赤ちゃんも楽しめる水深35cm

連載「ハローBaby ~子育てABC」<6>

北欧や西ヨーロッパを襲っている熱波は、例年を6℃〜12℃を上回る猛烈さ。ドイツ・ドルトムントでも猛暑が続き、今夏の最高気温は(きょうまでのところ)37℃にもなりました。さらにここ1カ月で夕立が1度くらいあったかなかったか。まとまった雨もなく、乾ききった空気はまるでヘアドライヤーです。“寒さに強い系”の生け垣が、ミイラのようになって死んでいる様子もちらほら…人間も、我慢の限界! ということで、生後7カ月になった息子を連れてプールへ行ってきました。

|就学前の水泳体験を推奨


ドルトムントには、12の室内プールがあります。そのうち市営は南・北・西の3つ。今回わたしたちは、西プール(Westbad)を利用しました。西プールは木々に囲まれたレンガ造りの建物で、天井は木組み(“木の下”で背泳ぎが気持ちよさそう)。言われなければ、まさかそこがプールだとは思いませんでした。

ドルトムント・西プールのエントランス Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

ドルトムント・西プールのエントランス Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA



正面入口を通過するとすぐ入場チケットの販売機があり、チケットのバーコード部分をかざしてその先のゲートを通過します。大人は3.5ユーロ(約460円)で、5歳以下の子供は無料でした。またエントランスホールには、「始めるのは簡単」「子供が安心して水に親しむには」と題したパンフレットが掲示され、始めるに当たっていくつかのポイントが記載されていました。またパンフレットでは冒頭、学校に通う前には泳ぐ経験をしておくことが推奨されていましたよ。



ドイツでクラシカルなプールの更衣室のスタイルは、両開のドア。入ってきた側と反対側のドアは、ロッカールーム、シャワーブースなどへとつながっています。西プールの更衣室も、例にもれず両開のドアがずらっと一列に並んでいました。おむつ台を備えた広めの更衣室も、更衣室の一番奥にちゃんとありました。

更衣室の一番奥には、おむつ台を備えた広めの更衣室 Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

更衣室の一番奥には、おむつ台を備えた広めの更衣室 Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA



|大混雑の理由は…


西プールには、25mプールのほかに水深0.6m〜1.2mの子供用プール、さらに最大水深0.35mまでの水遊び用プールがあります。水遊び用プールは水温の設定も高めで、赤ちゃんのプールデビューにぴったり。実は週一のお遊び教室でも西プールを勧められていたので、前から気になってはいたのです。



到着してみると、「ドイツでは屋外プールは人気だけど、室内プールはガラガラだよ」という夫の予想に反して駐車場はぎっしり。エントランスホールではすでに、子供たちの賑やかな声が響き渡っていました。この暑さに「水浴びしかない!」と考える人ばかりなのかと思いきや、夏休み特別企画として17歳以下の子供の入場料が無料になる日があるのだそうです。たまたまその日に当たってしまったんですね。

来場者のクルマでおっぱいの駐車場。この日は、夏休み特別企画として17歳以下の子供の入場料が無料になる日だった Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA

来場者のクルマでおっぱいの駐車場。この日は、夏休み特別企画として17歳以下の子供の入場料が無料になる日だった Photo: Aki SCHULTE-KARASAWA



芋洗いかしらと心配になったものの、子供たちは主に子供用プールでハッスル。水遊び用プールはまぁまぁ場所がありそうでした。息子は、初めてのプールに驚いたり興奮したりしつつ10分遊んでひと休憩。水遊び用プールの周りには休憩できるベンチがたくさん設置されていて、子供たちとサンドイッチを食べながら休憩している家族もいました。

息子は第2クールの10分もバシャバシャと楽しみ、本日のプール体験はお開き。1時間半の滞在でした。いっぱい体を動かした後は、外の木かげでごはんをパクパク。いつもだったら寝ない時間に、グーグーと爆睡していました。


「家に閉じこもっていれば涼しいのでは?」というのは、気温30℃以下の場合の話。ドイツでエアコン完備の住宅がそうそうないことは知られているかもしれませんが、さらに古い住宅は蓄熱性にとっても優れているのだそうです。我が家は築130年ほどの建物。夜になって窓を全開にしても、昼間温まった室内温度はなかなか下がってくれません。先日ついにオンラインで扇風機を購入し、到着を待っているところです。

シュルテ柄沢 亜希

Aki SCHULTE-KARASAWA ● 1982年生まれ、ドイツ・ドルトムント在住。フリージャーナリスト。執筆ジャンルは自転車・アウトドアアクティビティ、スポーツ、旅、食、アート、ライフスタイルなど文化全般。幼少期の5年間をハンブルクで過ごしたことがアイデンティティのベースにある。好きなものは、ビール、チーズ、タマゴ――ワイン、日本酒、ウイスキーも大好き。ランニング、ロードバイクライドにてカロリーを相殺する日々。ブログ「ドイツのにほんじん」に日記をつけ、産経デジタル「Cyclist」、三栄書房「GO OUT」などで執筆中。

シュルテ柄沢 亜希