ドイツ情報満載 - YOUNG GERMANY by ドイツ大使館

#Tag : 酒寄進一

2018.01.18シーラッハ衝撃作『TERROR テロ』完全舞台、日本上陸!

テーマの鮮烈さもさることながら、「観客の投票で有罪・無罪の結末が決まる」というコンセプトにより、ドイツだけでなくヨーロッパ文化界に大きな衝撃をもたらした天才シーラッハの戯曲『TERROR テロ』。 日…

2016.10.17戦時下カルト宗教暗躍の脅威『オーディンの末裔』

日本では腐女子の皆様にも大好評だったベルリン戦時下サスペンス『ゲルマニア』、その続編たる『オーディンの末裔』が訳出されました! …で。 巻末解説は冒険小説伝道王の北上次郎先生なのですが、いきなり「正直…

2016.09.02時代を撃つ鬼才シーラッハの知的挑戦、その名は『テロ』!

“しかし皆さん、本質的なことはすこし別なところにあります。近代国家は、人間が私的制裁を放棄したから成立したのです。” 世界的に議論と賞賛を呼んだ傑作短篇集『犯罪』を皮切りに、フェルディナント・フォン・…

2015.12.13「ドイツでは、クリスマスに最も殺人が多い」 天才シーラッハからのブラックな贈り物!

異色な作家シーラッハの異色な短篇集『カールの降誕祭』。 本作は、あのハードカバー版『犯罪』、『罪悪』の表紙を彩ったタダジュンさんの絵を満載したアート書籍でもあります。オビには「ふたりの天才が贈るブラッ…

2015.11.29入口では警察サスペンスだったが、出口ではボーイズラブになっていた。何故だ!

戦時下ベルリンを舞台に、親衛隊将校とユダヤ人元敏腕刑事のコンビが猟奇殺人犯を追う異色のサスペンス小説『ゲルマニア』は、2015年夏、翻訳ミステリ注目の一冊となりました。 そして秋、ミステリ業界は大ベス…

2015.07.19『ゲルマニア』それは出口の無い迷宮の中での捜査!

戦時下を舞台にした「第三帝国もの」本格サスペンス… といえば英米作家的にはひとつのドル箱ですが、ドイツ人エンタメ作家にとってなかなか踏み込みにくい分野でした。目に見えない自戒の壁があった感じです。ドイ…

2015.02.20今期ドイツ翻訳文芸最大の問題作:シーラッハ『禁忌』の真価とは!

2015年、翻訳ドイツ文芸界最初の衝撃は、「あの」フェルディナント・フォン・シーラッハの『禁忌』(原題:TABU)の出版であるといってよいでしょう。 シーラッハはドイツ文壇の言論人として強力な影響力を…