- 2019.08.29なんと堂々たる二番煎じ!だがそれがいい!『帰ってきたムッソリーニ』
『帰ってきたヒトラー』が評判になったとき、「これでイタリアが、柳の下のドジョウ狙いで『帰ってきたムッソリーニ』とかつくったらウケるよねー、でもまあ、やらないだろうねー」と、知人が軽口を叩いていたのです…
- 2019.02.08規律厳格な無法地帯の悪夢!『ちいさな独裁者』
大戦最末期、ドイツ。 それは人間性の真価が極限に問われ、さらけ出される恐るべき舞台であり、これまでも数々の文芸・映画のテーマとなってきました。 そして今般ここに、注目すべき新たなる問題作が爆誕! 映画…
- 2015.11.29入口では警察サスペンスだったが、出口ではボーイズラブになっていた。何故だ!
戦時下ベルリンを舞台に、親衛隊将校とユダヤ人元敏腕刑事のコンビが猟奇殺人犯を追う異色のサスペンス小説『ゲルマニア』は、2015年夏、翻訳ミステリ注目の一冊となりました。 そして秋、ミステリ業界は大ベス…
- 2015.07.19『ゲルマニア』それは出口の無い迷宮の中での捜査!
戦時下を舞台にした「第三帝国もの」本格サスペンス… といえば英米作家的にはひとつのドル箱ですが、ドイツ人エンタメ作家にとってなかなか踏み込みにくい分野でした。目に見えない自戒の壁があった感じです。ドイ…
- 2015.03.03映画『パリよ、永遠に』:パリ解放を描く究極の心理劇!
第二次世界大戦終盤。 ヒトラーから「パリを死守せよ。もし撤退するなら徹底的に破壊せよ!」と厳命を受けたパリ防衛司令官フォン・コルティッツ将軍のもとに、パリ駐在スウェーデン総領事ラウル・ノルドリンクが現…