- 2018.04.15崩壊する日常の果てに来るものは?:映画『女は二度決断する』
登場する人物、会話する人物の視線、目つき、眼差し。 その鮮烈さ、ブラックホールのような深い闇黒さが印象的な映画だ。 「迫真の演技」とそれを評することも可能だろう。しかし何か違う印象を受ける。これは演技…
- 2018.01.18シーラッハ衝撃作『TERROR テロ』完全舞台、日本上陸!
テーマの鮮烈さもさることながら、「観客の投票で有罪・無罪の結末が決まる」というコンセプトにより、ドイツだけでなくヨーロッパ文化界に大きな衝撃をもたらした天才シーラッハの戯曲『TERROR テロ』。 日…
- 2016.11.22事実は小説よりドイツなり…君はヒンターカイフェック事件を知っているか?
ドイツ犯罪史上に残る超謎な未解決事件に、「ヒンターカイフェック事件」があります。 それは1922年3月、第一次世界大戦の終結からまだ日も浅く、ドイツ帝国時代の空気が色濃く残るバイエルン州、ミュンヘン北…
- 2016.10.17戦時下カルト宗教暗躍の脅威『オーディンの末裔』
日本では腐女子の皆様にも大好評だったベルリン戦時下サスペンス『ゲルマニア』、その続編たる『オーディンの末裔』が訳出されました! …で。 巻末解説は冒険小説伝道王の北上次郎先生なのですが、いきなり「正直…
- 2016.09.02時代を撃つ鬼才シーラッハの知的挑戦、その名は『テロ』!
“しかし皆さん、本質的なことはすこし別なところにあります。近代国家は、人間が私的制裁を放棄したから成立したのです。” 世界的に議論と賞賛を呼んだ傑作短篇集『犯罪』を皮切りに、フェルディナント・フォン・…
- 2016.03.09「新しき」を温ねて「古き」を知る…未来警察サスペンス『ドローンランド』
ブラジルが世界最強国として君臨する21世紀半ば、静かに凋落した欧州を舞台に展開するドイツの警察サスペンス小説『ドローンランド』。その最大の特色は、ミステリ賞であるフリードリヒ・グラウザー賞とSF賞であ…
- 2016.03.02カッコイイデブ
ライナー・レフラーさん作、酒寄進一さん訳『人形遣い』をぜひ読んでみてニャ=^_^=
- 2016.02.17罪悪感
フェルディナント・フォン・シーラッハさん作、酒寄進一さん訳『罪悪 Schuld』(東京創元社)読了=^_^=
- 2016.01.29音楽ミステリ
フレドゥン・キアンプールさん作、酒寄進一さん訳『幽霊ピアニスト事件』(東京創元社)を読了したニャ=^_^=
- 2015.11.29入口では警察サスペンスだったが、出口ではボーイズラブになっていた。何故だ!
戦時下ベルリンを舞台に、親衛隊将校とユダヤ人元敏腕刑事のコンビが猟奇殺人犯を追う異色のサスペンス小説『ゲルマニア』は、2015年夏、翻訳ミステリ注目の一冊となりました。 そして秋、ミステリ業界は大ベス…