女性に対し年齢の話題は失礼かもしれないけど、スポーツ選手の場合、統計的にみて年齢と実力の関係は無いとはいいきれない。
加齢からくる体力、筋力の衰えを防ぐことは無理なのである。
ただ、新しい技術を取り入れ身体をケアして、何にも代え難い「経験」が積み重ねた技術をより有効的に機能させる時、スポーツ選手はいつも進化を続けるのである。

そんな中、長きに渡ってドイツゴールを守り続けた主将アンゲラー選手が代表引退を発表。
来年のリオデジャネイロ五輪を最後に、代表監督を退くことが決まっている、ドイツを最強チームに育て上げたナイト監督とともに、これが最後のワールドカップになり、ふたりのレジェンドにとってイングランドとの3位決定戦が共に戦う代表最後の試合に。

今回のサッカー女子ドイツ代表の23人の平均年齢は今日現在25歳。
最年長はキャプテンで守護神のアンゲラー選手で36歳、最年少は若きFWブレーマー選手の19歳。
平均年齢25歳で分けると以上が11人、未満が12人とほぼ半数。
若手とベテランのバランスがいいですニャ=^_^=

得点も、グループリーグの初戦コートジボワール戦の10点は特別だったけど、ここまで20得点。
ベテランのシャシッチ選手とミッターク選手の2人で11点はケタ違いだけど、20歳のデブリッツ選手、21歳のペーターマン選手の2得点も見事。
若きエース候補のマロツァン選手も初得点を決め将来が楽しみ♪

今大会にはケガで出場できなかったけど、ドイツにはまだ昨年度バロンドール（女子最優秀選手賞）を獲得したナディーネ・ケスラー選手も！

今大会はアンゲラー選手の控えで出場機会がなかったベンカルト選手とシュルト選手もクラブでは正ゴールキーパーで、ベンカルト選手は2012年に日本で行われたU-20のワールドカップで失点わずか「1」でゴールデングローブ賞を獲得してるんだ。

女子サッカーのレベルはクラブも含め世界一のドイツは人材も豊富。
レジェンドの背中を見て、お互い切磋琢磨してより高いレベルに成長できますニャ=^_^=

キャプテンと監督の最後の花道を飾るべく、今大会最後の試合に挑むドイツ代表を、日曜の早朝にもかかわらず日本から多くのフォロワーさんが応援してくれて感激！

試合は一進一退の好ゲーム。
後半ドイツは、ベーリンガー選手に代わってロイポルツ選手を投入しイングランドの攻撃を凌ぎ、終始攻め続けるシャシッチ選手に代わってミッターク選手を投入して何とか得点を狙うもなかなかゴールが生まれない。
両者譲らず90分を終えスコアレスで、試合は今大会2度目の延長戦へ。

2度目の延長戦となるドイツは、準決勝のアメリカ戦で相手選手と頭がぶつかり流血の大ケガをしたポップ選手がヘッドギアとつけて登場。
3人の交代枠を使い切り勝利への執念を見せる。
延長戦前半も無得点で迎えた後半、いきなり目を疑うシーンが。
攻め込んできたイングランド選手をペナルティエリア内で倒したとの判定でイングランドがPK獲得。
ドイツ大ピンチ！

ここまでで何回も「鬼セーブ」を見せた守護神アンゲラー選手に願いを託すも、ボールはネットを揺らしイングランド先制。

でも、あの大逆転したフランス戦を思い出して！
まだ、延長後半は始まったばかり！

でも、なかなか追い付けず負けてしまったアメリカ戦も頭をよぎる・・・
ここまで100分以上、死力を尽くして戦ってきた選手たちにこれ以上「ガンバレ！」というのが気の毒に感じる。

余りにも重い1点。

両チームとも体力は限界、あとは精神力のみ。
最後まで気を抜かない両チームの見応えのある戦い。

そして試合終了。

ⒸGerman Embassy Tokyo

(05. Juli 2015)

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