ドイツの成人式は?
1月の第2月曜日は「成人の日」。
日本では20歳になった多くの若者が「成人式」に出席するけど、ドイツではどうニャんだろ?
ボーフム大学を卒業してベルリンのヘルティ公共政策学院(Hertie School of Governance)で修士課程を学ぶレオンさんと、レーゲンスブルク大学を卒業して司法修習生のヴェロニカさんのふたりの大使館研修生にドイツの「成人式」について聞いてみると・・・
レオン:ドイツには日本の様な成人式はありません!
ヴェロニカ:でも、それに似たような儀式はあります。それはキリスト教と密接に関係している「Konfirmation(コンフィルマツィオン)」と「Firmung(フィルムング)」です。
「Konfirmation」がプロテスタント教会の儀式で、「Firmung」がカトリック教会の儀式です。これらの儀式はキリスト教徒として生きていく決心を固めるもので、「Konfirmation」が14歳の時、「Firmung」はそれよりも若い時に行われます。私はカトリックなので「Firmung」に出席した12歳の時には家族や親戚、そしてご近所さんからもお祝いのお金や時計、アクセサリー、名前入りのタオルをプレゼントしてもらいました。
レオン:僕はキリスト教徒ではないので14歳の時に「Jugendweihe(ユーゲントヴァイエ)」に出席してお祝いのお金や「Geschenk(ゲシェンク、プレゼント)」をもらったなぁ~。この「Jugendweihe」の始まりは1852年に遡り、ドイツが東西に分かれていた時の東ドイツでは、キリスト教の儀式をすることが難しかったので特に盛んになったんだ。「Jugendweihe」は子ども時代から大人への転換を意味して、自由な感じのこの式典は今ではドイツの14州で行われているんだ。
ヴェロニカ:ドイツの全16州のうち2州で「Jugendweihe」が無いってことは、キリスト教色の強いバイエルン州がそのうちの1州かしら・・・
レオン:この「Jugendweihe」で「証明書」を受け取ってもまだ成人(大人)ではないんだ。だからビールやワインは16歳まで、ウォッカなどの強いお酒やタバコは18歳までお預け。18歳になると成人として認められて、選挙権が与えられ、親の承諾無しで結婚もでき、自動車を運転できるようになるんだ。
ヴェロニカ:「Konfirmation」や「Firmung」は教会のことを自分で決めることができるようになる、(決めなければならなくなる)というキリスト教上のいわゆる「成人式」なのね。
レオン:ドイツの成人年齢に達する18歳の時の誕生日は、それはそれはドイツ人にとってとても大切で盛大なものになるんだ。
ヴェロニカ:日本では成人式の日に多くの女性が「きもの」を着るって聞いたけど、早く見たいわ♪
レオン:ヴェロニカは「きもの」着たことある?
ヴェロニカ:いいえ、まだ無いの。着てみたいわ♪
レオンさん、ヴェロニカさん、教えてくれてニャんけしぇん♪=^_^=
(09. Januar 2015)
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