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【重要】ホワイトアスパラをおいしく食べるための下ごしらえ(写真で解説)※グリーンとの違いに注意!

アスパラガスのグリーンとホワイトでは、味わいも最適な調理方法も異なります

ドイツの春の風物詩、シュパーゲル(白アスパラ)の季節。
今年もシュパ活(期間限定のシュパーゲルをありがたくおいしくいただく活動)に励んでいるところです。
最近は日本でも人気が高まり目にする機会が増えてきましたね。


当ブログでも毎年様々な食べ方をお伝えしてきましたが、一番重要なのは下ごしらえ。
グリーンアスパラと一緒じゃないの?と思われることも多いようなので(※違うので注意!)、皮の処理やゆで方/焼き方など分かりやすく写真付きでお伝えします。
基本をおさえて、おいしくいただきましょう。

アスパラガスの緑と白の違いは?

グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスは元々は同じ種類です。
アスパラガスは太陽に当てて育てると緑になり、当てずに育てると白いまま=ホワイトアスパラガスになります。

春のドイツの市場に並ぶアスパラガス。緑より白が幅をきかせています

アスパラガスはドイツ語で「シュパーゲル」となりますが、ドイツでは一般的にホワイトアスパラガスのことをさします。

そしてグリーンアスパラガスはというと、グリューナーシュパーゲル(緑のアスパラガス)と呼ばれます。

つまりドイツでは、アスパラといえばグリーンじゃなくてホワイトのことなんですね。

※本記事では日本の通名でグリーンアスパラ/ホワイトアスパラと表記します。

ホワイトアスパラの収穫は重労働

ドイツのホワイトアスパラは露地栽培で、太陽に当たらないよう土の中で育てます。

収穫は手作業で1本ずつ傷つけないように掘り出さなければならないため、とても重労働。

大規模な農家では、収穫の時期になるとおもに東欧からやってくる季節労働者の力を借りています。

そうやって手間暇かけて育てられたホワイトアスパラは、ドイツでは野菜の王様ともいわれる高級野菜。

毎年みんなが心待ちにしている春の風物詩です。

ドイツ人のホワイトアスパラ愛についてはこちらの記事で

>>ドイツが熱狂!野菜の王様シュパーゲル

グリーンアスパラとホワイトアスパラは色だけでなく皮の厚さや味わい、下ごしらえのし方が異なります。

ホワイトアスパラガスの下ごしらえ【ゆで方】

ホワイトアスパラは調理する前に皮むきが必要です

ホワイトアスパラのゆで方は家庭やお店によって様々です。

ドイツでは専用の鍋も存在しますが、ここでは私がふだんやっているフライパンを使った方法を紹介します。

重要なポイントは皮をしっかりとむくこと。

グリーンは皮をむかずともそのままゆでたり焼いたりできますが、ホワイトは皮をむかないと固い繊維質が残ってしまいおいしく食べられません。

筋が残らないように注意しながら、ぐるりと一周むきましょう。

材料(500g分)

ホワイトアスパラガス 500g

塩と砂糖 ひとつまみずつ

バター ※洋風に調理する場合は好みで加えてもOK

作り方

1.ホワイトアスパラガスは穂先の部分を残し、ピーラーで筋が残らないようにしっかりと皮をむく。根元は2cmほど切り落とす。

※皮は捨てない

アスパラを少しずつずらしながら、むき残しがないよう注意深くむきます

2.大きめのフライパンにホワイトアスパラガスと皮、ひたひたの水、塩・砂糖(バターを加える場合もここで)を入れて火にかける。

竹串がすっと刺せるくらいになるまで約10分~好みの固さにゆでる。

ゆで時間はアスパラの太さによって調節してください。

皮をかぶせてゆでると出汁が出て落し蓋がわりにもなります

3.ゆであがったら水気をきり、好みの食べ方でいただく。

おすすめは→オランデースソース、溶かしバター、わさび醤油マヨ、めんつゆ等

※この記事の最後にレシピ記事のリンクを載せますのでご参考にどうぞ。

※すぐに食べない場合は、茹で汁と一緒に冷蔵庫へ置き、なるべく早く使いましょう。

※ゆで汁はとっておいてスープやお味噌汁にするのがおすすめです。

ホワイトアスパラガスの下ごしらえ【焼き方】

落し蓋をしてフライパンでじっくり焼きます

ホワイトアスパラはゆでて食べることが多いですが、グリルにしても絶品。

グリルにする場合も、まず最初に皮をむくのは同じです。
オーブンがあると便利ですが、ここではフライパンを使った焼き方を紹介します。

材料

ホワイトアスパラ 適量

油(オリーブオイルやサラダ油など好みで) 適量

塩、胡椒など好みで

作り方

1. ホワイトアスパラガスは穂先の部分を残し、ピーラーで筋が残らないようにしっかりと皮をむく。根元は2cmほど切り落とす。

2.大きめのフライパンに油を熱しホワイトアスパラガスを並べ、落とし蓋をする。

ホワイトアスパラの向きを時々変えながらこがさないようにじっくりと7分~焼く。

アスパラの太さによって焼く時間を調節してください。

3.好みの食べ方でいただく。

おすすめは→オリーブオイル+塩胡椒、パルメザンチーズ、焼きびたし等

今回は基本のゆで方と焼き方を紹介しましたが、天ぷらや炊き込みご飯にしても最高においしいです。

その場合もやはり、皮むきは必要なのでしっかりとむいてくださいね。

*******

毎年この時期になると強く実感すること。

一年が過ぎるのって本当にあっというまですね~

人生であと何回春を迎えられるのだろうと考えたりしながら

今年もシュパ活ができることに感謝して、おいしさをかみしめています。

みなさんもどうぞ好い春の日々をお過ごしください。

ホワイトアスパラの食べ方いろいろ

ホワイトアスパラのレシピをいろいろ紹介していますので参考になれば嬉しいです。↓↓↓

>>シュパーゲルを日本食で楽しもう!

>>シュパーゲルの食べ方10選

>>日本でも味わえる!シュパーゲルの産地へ

著者紹介

坪井由美子

日本では「食」に関する仕事に従事。商品開発やリサーチ、テレビ・ラジオへの情報提供及び出演、執筆などに携わる。テレビ東京『テレビチャンピオン・甘味王選手権』で3度優勝するなど食いしん坊ぶりを発揮。2003年よりドイツに拠点を移しフリーライターとして活動。旅や食文化、最新トレンドなどリアルなドイツ事情を新聞、雑誌、ウェブメディアで発信。 総合情報サイト「オールアバウト」ドイツガイド担当 / ドイツ発フリーペーパー「ドイツ・ニュースダイジェスト」で『食いしん坊のための簡単おいしいレシピ ~Locker! & Lecker!~』連載中/2020年秋『在欧手抜き料理帖』(まほろば社)出版

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