【今週のドイツ語】ankreiden
ankreiden
アンクライデン
後半の kreiden の部分は、先週のドイツ語にも出てきた Kreide チョーク が動詞になっています。an は分離動詞の前綴りで、意味としては接近する、接着する、といったイメージです。
現代では少なくなったかもしれませんが、もしかすると今でも、顔なじみのお店や行きつけのお店など常連さんに限っては、「今日の会計はツケといて!」なんて言うこともあるかもしれません。代金をその場で支払わず、後日溜まった額をまとめて支払う、いわゆるツケ払いです。
代金をお店の帳簿に付けておいてもらうことから、付け(ツケ)払いと呼ばれるようになったそうです。
その「帳簿につける」ことこそ、今日紹介する動詞 ankreiden です。
この「ツケ払い」の習慣はすでに中世にはあったそうで、当時はツケの代金は帳簿につけるのではなく、黒板にチョークで書かれていました。そこからこのような動詞になりました。
この「代金をツケておいてもらう」という元々の意味が後に派生して、「誰かを非難する」、「(何かを)誰かのせいにする」いった意味で使われるようになりました。罪をだれかに「ツケる」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
【今週のドイツ語】
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