【今週のドイツ語】Die Messe ist gelesen.
Die Messe ist gelesen.
ディー メッセ イスト ゲレーゼン
die Messe はここではカトリックの「ミサ」のこと、ist は英語で言うところの "is" 、そしてgelesen は「読む」という動詞 lesen の過去分詞です。直訳すると、「ミサは読み上げられた」といったところです。
ミサを「読む」とは少し意味が通らないような感じがしますね。
ミサ(あるいはプロテスタントの礼拝)では、神父や牧師から「説教」というお話があります。ミサにおいて最も重要と言える「説教」が終われば、(厳密にはその後にお祈りなどはあるものの)ミサはもう終わります。そのため、「説教が話された(読まれた)」となれば、つまり(ほぼ)「ミサが終わった」ことになるので、「ミサが読まれた」といえば「ミサが終わった」という意味になるのです。
そして、この「ミサが読まれた(=ミサが終わった)」という言い回しは、比喩的に「(何かが)決定した」、「終了した、完了した」という意味で使われます。この表現は20世紀終わりごろから使われているということなので、比較的新しい言い方ですね。
例
Heute Morgen wurde auf der Hauptversammlung der Aktionäre die Diskussion über die Fusion der Unternehmen fortgesetzt. Nach rund drei Stunden wurde eine Entscheidung getroffen. Jetzt ist die Messe gelesen.
今朝、株主総会で両社の合併に関する議論が続けられた。約3時間後に決定が下された。今、ミサが読み上げられた(議論が完了した。結論がでた)。
【今週のドイツ語】
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