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Rad am Ring 2023 ニュルブルクリンク24時間自転車レースに参加してきました

ニュル24時間レース

普段はマウンテンバイクをメインで乗っている私ですが、2023年は所属させてもらってる自転車チームが毎年出場している

Rad am Ring ニュルブルクリンク24時間自転車レースに参加してきました。  ※以下24時ニュル

Rad am Ring 24時ニュルとは

ニュル24時間レース

ホームストレート

名前の通り、ドイツのニュルブルクにあるフォームラー1も開催されたり、いろんな自動車会社のテストコースにもなっているサーキット、ニュルブルクリンクの25kmある北コースを24時間自転車で走るというイベントです。

2023年は7月の21日から23日までの金土日曜日の3日間の日程で行われました。

24時間レースと題していますが、24時間走らないカテゴリーもいくつかあります。

Jedermann150km6周 75km4周 25km1周(誰でも参加。

ロードバイク24時間 1人チーム 2人チーム 4人チーム 8人チーム。

マウンテンバイク24時間 1人チーム 2人チーム 4人チーム 8人チーム。

キッズレース 4キロ 8キロ。

ファンライド 22キロ。

電動自転車。

と誰でも楽しむことができるように細かくカテゴリー分けされています。

この中で北コースを走るのはJedermann、ロード24時間です。

準備など

ニュル24時間

この中で今回私が参加したのは24時間ロードの4人組チーム、所属しているチームからは合計3チーム出場しているので、

4人x3チームの合計12人が参加しています。

参加の登録方はチームリーダーの方にお任せしていたので詳しい方法は不明ですが、英語表記もあり、登録だけは難しくないと思います。

大変なのは準備です。

1周のみのファイライドや、100km未満のレースの場合はそこまで入念に準備する必要はなく、普通の長距離サイクリングの装備があれば大丈夫です。

しかし、24時間のカテゴリーに出場する場合は食事や寝床の準備、テントの設営、自転車のメカトラブルが起こった場合の知識と工具、選手への放送は全てドイツ語なのでドイツ語、知っておかなければいけない知識が意外と沢山必要だと思いました。

チームの方も『あれが必要だ』『こうすればよかった』と過去に色々失敗してこの形に辿り着いたんでしょう。

今回私は初出場だったので、他の方の知識や経験がなければグダグダになってただろうなと思います。

本番開始

チームの方は金曜の夜に現地入りしてキャンプの設営などをしていただきました(これが大変)

私は土曜日の朝に現地入り。

車でサーキットのキャンプまで入れますが、土曜日の入場可能時間は朝の7時から8時までの間と決まっているので、それを目指して出発です。

家から大体1時間40分の道のり、途中渋滞するかなーと思いましたが、そんなこともなくすんなりと場内に入ることができました。

看板もあるので迷うこともないでしょう。


キッズレース、Jedermannがスタートし、ニュル24時間のスタートは12時56分。

私は三番目の走者なので15時ごろのスタート、1周25km大体1時間の計算です。

コースの様子は坂がないとかあるとか、下り道が80kmhスピードが出るとか、、、他の方から聞いてはいますが、「実際行かないとわからん!」と思い少しドキドキしながらも15時になり計測用のボトルを受け取ってスタート。

最初の2−3kmはサーキットの中を走り、それが終わると北コースに出て行きます。

初めから軽く70kmは出るくらいの下り坂が4つほどあって、普段マウンテンバイクでダウンヒルをしている私はそこまで怖くは感じなかったのですが、初めての方は結構な恐怖を感じることになります。

下りを楽しんだあとふと思ったのは『今日プロテクターしてない!』普段はマウンテンバイクで完全防御で挑んでいる私。

今日はペラッペラのロードバイク用ウェアとヘルメットのみ。

転倒してないからいいものの後で怖くなりました。

降ったらもちろん上りもあるのでそのあとは登りが続きます。

この登りが結構長く、坂の前と後にはエイドがあって補給も可能なのですごく助かりました。

ニュル24エイド

最初の私の担当周回が終わると他の選手が走っている間の3時間は回復に努めます。

ここで食事やマッサージののサポートをしてくれる方が凄く生きる!

これがなければ4人チームとはいえ、24時間レースをするのは至難の業です。

2周目が終わり、3周目の時は暗くなってくるので前後ライトを装備します。

夜は真っ暗なのでライトがないと非常に危険ですし、無灯火は周回している審判の車に強制的に乗せられてキャンプに連れて行かれ、その周回は無効になります。

夜に乗りなれていない私は下りは慎重に走りますが、それでも下りでは60kmの速さで走る私をものすごい勢いで抜いていく他の参加者もいました。

夜はチームのみんなと相談した結果、みんなが長く寝れるよう一人連続で2周走る作戦です。

これだとみんなが連続で6時間休めて凄く楽になるので、これも経験の結果なんだなと思いました。

2周連続は結構心と体にダメージがあるのですが、連続2周目の朝日が登ってくる中のライドはなんというか凄く思うところがあり、あまり寝てないし疲れているのもあるのか泣きそうになりました。マジで

ニュル24時夜明け

24時間レースなので終わりは13時ごろ、12時15分までにメインスタンドの計測ポイントを通過できればもう1周いけますが、それ以外はそこでレース終了となります。

しかし10時半ごろに大事故が起こってしまい、レスキューのためにコースを封鎖する必要があり、あえなくそこでレースは終了。

レースももう直ぐ終わりだし、天気も悪くなってきそうでこのまま続行してもまた事故が起こる可能性も上がるので、主催者の方はいい判断だと思いました。

結果は合計22周の22時間34分 順位はマスター1クラスで131位でした。

レース後の感想

正直これを書いてるのはレース直後なので2度と出たくないと思っていますw

ロードバイクも見たくないくらいなのでまだ車に置きっぱなしですw

24時間レースを一人で30周ほどこなす参加者もいるので、彼らは人間じゃないと思います、別のカテゴリーの何かです。

一人でですよ!

ただ少し時間が経つとあのチームが一体となって作戦を練ったり、夜明けライドを思い出すとまた出てみようと思うんでしょうね。

動画貼っておきます

 

著者紹介

淵 貴広

フランクフルト近郊在住。ドイツ歴15年、ドイツで調理師のAusbiuldungをするもなぜか日系企業勤務。 趣味でロードバイクを始めるも物足りなくなりダウンヒルを始める。 かなり自由な性格なので趣味の自転車は性に合っていて、ロードバイクに乗ってもオフロードに行く変態なんです。 YouTubeやウェブサイトも運営しています。 ブログ https://www.worldcycling1.com/ Youtube https://www.youtube.com/channel/UCvFiud7CSm5WiaMnmSxNOTw

Blog : https://www.worldcycling1.com/

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