クリスマスマーケットめぐり★ドイツ西部編
こんにちは。毎年恒例のクリスマスマーケットめぐりであっちこっち遠征中の美味しいドイツを伝え隊です。いよいよクリスマスが近づいてきましたね。コロナ禍を経て今年は全国的に復活したドイツのクリスマスマーケット。喜びにあふれる各地からお伝えします。まずは西部編からどうぞ!
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ドイツのクリスマスマーケットは、伝統的にアドヴェント(待降節:クリスマスの約4週間)の頃に開催されるのですが、場所によってはフライング気味に早く始まることもあります。なかでも開催期間が長い都市が多いのが、商業が盛んなノルトラインヴェストファーレン州(以下NRW州)。開幕して間もない11月後半のある日に、NRWのクリスマスマーケットめぐりを敢行。NRW州のローカル電車乗り放題チケットを活用し、いろんな街のマーケットをまわってきました。少々無茶なスケジュールを組んだもので、ものすごい駆け足になってしまいましたが……。
まず1都市目はケルン。
マーケットがオープンする11時にはりきって出かけました。ケルンといえば大聖堂。中央駅を出る前から見える、巨大な駅前世界遺産です。ブログでも何度か登場していますね。この大聖堂を見るだけでもケルンを訪れる価値があると思いますが、クリスマスマーケットがまた良いのですよ。なんせ背景が世界遺産……圧倒的唯一無二感!
旧市街のホイマルクトで開かれる小人のマーケットも素敵なのですが、この日はまだ開幕前だったので、ショッピング街の中心にあるノイマルクト広場で開催されている天使のマーケットに行ってみました。
2都市目はケルンから北上してドルトムントへ。
ドルトムントといえばサッカーとビールが有名ですが、クリスマスマーケットもかなり大規模で楽しいです。シンボルはなんといっても世界最大のクリスマスツリー。この何年か通っているのですが、年末にこの神々しい姿を拝めると、何だか清々しい気持ちになるのです。
3都市目はドルトムントの少し西に位置するエッセン。
観光地としては日本ではそれほど知られていないかもしれませんが、世界遺産のツォルフェアアイン炭鉱業遺産群がある町です。炭鉱跡は現在はミュージアムとなっていて、とても見ごたえがあります。
エッセンのクリスマスマーケットは「インターナショナル・クリスマスマーケット」という名のとおり、国際色豊か。ベルーの巨大コロッケやイタリアのパスタ、チェコのお菓子など色んな国の食べ物や文化が集まっているのが魅力です。
そして本日の最終目的地、4都市目はデュッセルドルフ。
NRW州都にして、ドイツ最大の日本人コミュニティを有する「リトル・ジャパン」として有名ですね。
じつは中心部は開幕日に取材しており、この日は郊外にあるベンラート城のマーケットの初日ということで訪ねました。ここのマーケットは毎週金・土・日のみのオープンで規模も小さいのですが、ほのぼのとしたあったかい雰囲気でとてもロマンチック。屋台に並ぶグルメも個性があり、今年はなんと、地元の日系ビストロがつくるラーメンが登場しました。
以上、ケルン→ドルトムント→エッセン→デュッセルドルフと4都市を駆け抜けた長い一日が終わりました。時間と(ドイツ鉄道と)体力の限界へ挑戦するアスリートになったような面白い体験ではあったものの、やはりものすごく疲れました。じつは、この後にアーヘンも行けないことはないかも……?とちらっと思ったのですが、本当に体力の限界を感じ、もう1ミリも動けそうになく断念。
私のような無茶な真似はおすすめできませんが、この地域はアクセスしやすい都市が多いので、一日に2都市くらいならゆっくり楽しめると思います。今回使ったNRW州の一日券「SchönerTagTicket」は人数が多いほどお得。ドイツ鉄道では多くの地域で一日周遊券があるので、機会があればうまく使ってみてくださいね。
クリスマスマーケットはまだまだ続きます。
みなさまどうぞ素敵なアドヴェントシーズンをお過ごしください。
次回は東部からお伝えします!