【今週のドイツ語】der Funke springt über
ライブで好きなアーティストの演奏に熱狂したり、サッカー観戦で選手たちの熱い思いが伝わってスタジアムが一体となったり、上司の仕事に対する情熱に感化されたり、そんな経験をしたことありませんか?人の感情とは不思議なもので、見ているうちについ感情移入してしまったり、飛び火してきたりするものですよね。
今日のドイツ語は、そんなときに使える表現です。
der Funke springt über
デア フンケ シュプリングト ユーバー
Funkeは火花、springt überは「飛び移る」「(火が)燃え移る、飛び火する」。全体で「火花が(飛び散って)燃え移る」という比喩表現なのですが、ここで火花が表しているのは人の気持ちや熱意。「感情が移る」「気持ちが伝わる」ことを表したいときに使われる表現です。
例えば、
-In der Konzerthalle springt der Funke über und der tosende Applaus will nicht mehr aufhören.
「コンサートホールは感動に包まれ、拍手が鳴り止まない」
あるいはこんな時にも…
-Ich finde ihn sehr nett, aber der Funke springt nicht über.
否定のnicht「ニヒト」を入れて
「彼、とても良い人だと思うけど、キュンってならないんだよね」
もちろん、キュンキュンする時には Der Funke springt über! と言って差し支えないと思います!
今年のゴールデンウィーク、火花が飛ぶような胸キュン体験があるといいですね。
Text by Kumiko Katayama
今週のドイツ語
これまでに紹介した今週のドイツ語が本になりました。
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