白アスパラだけじゃない!美味しいドイツの春食材
ドイツの春の味覚といえばシュパーゲル(白アスパラガス)が有名ですが、他にも苺やルバーブ、ハーブなどこの時期ならではの旬の食材がたくさん。春に食べたいドイツの美味をご紹介します。
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皆さんこんにちは。
ドイツは春真っ盛り。今年もあの季節がやってきましたよ、輝くシュパーゲル(白アスパラガス)の季節が!
ここではこれまで散々シュパ愛を語らせていただいているので、さすがにしつこいかなと思い今回は多くは語りません(笑)。よろしければこちらの過去記事をどうぞ。
▶ ドイツが熱狂!野菜の王様シュパーゲル(白アスパラガス)
とにもかくにも、今年もありがたくシュパ活に励む所存です。だいぶお値段も手頃になってきた先日、今年初めてのシュパーゲルを購入しました。
毎年この時期になると脚光を浴びるシュパーゲルですが、ドイツにはそのほかにも美味しい春の味覚がたくさんあります。
まずなんといっても苺。
ドイツの露地栽培の苺の旬はシュパーゲルと同じ時期で、春から初夏にかけて。駅などに登場するシュパーゲルのスタンドにはたいてい苺も一緒に並んでいます。
そのまま食べても美味しい苺ですが、この時期はパン屋さんに苺のケーキや菓子パンが並ぶのでついつい買ってしまいます。
ルバーブ(ドイツ語:ラバーバー)もほぼ同じ時期に出まわる野菜。
見た目はふきに似ていますが、ドイツではケーキやジャムなど甘くして食べることが多いです(※このページの一番上の写真左がルバーブのケーキ)。ルバーブはそのままだと酸味が強く、在独邦人の間では、煮て練り梅がわりにするというライフハックが人気。その味はまさに梅干し!今、書きながら思い出してほっぺたがきゅうっとなるくらい酸っぱいです。
私はルバーブの酸っぱいジュースが好きなのですが、他の国では見かけたことがないのでドイツならではの物かもしれません。スーパーにも売っていますし、カフェでもラバーバーショーレ(ルバーブジュースの炭酸割り)がメニューにあることが多いので、見かけたらぜひお試しください。
ベアラオホ(Bärlauch)も春ならではの食材。
湿気の多い場所に自生する香草で、西洋の行者にんにくともいわれるベアラオホ。出回る時期が3月後半から4月にかけてと短く、この時期にまとめて買ったり摘みに行ったりして、オリーブオイルと合わせたペーストを作り置く人も多いです。香りも味もニラに似ているので、ちぢみに入れたり醤油漬けにするのも美味しいです。もうそろそろ終わる時期なので、気になる方はお早めに。
香草といえば、ドイツ版春の七草ともいえる7種類のハーブを使ったグリューネゾーセ(Grünesoße)も春の料理。
グリーンソースという名前のとおり鮮やかな緑色のソースで、イースター前の木曜日(緑の木曜日)に食べる伝統があります。フランクフルトのあるヘッセン州の名物として知られ、フランクフルトや周辺の市場では7草セットを買うこともできます。
例年ですとフランクフルトではグリューネゾーセ祭りも開催。街の中心に屋台が並び、定番の茹で卵やポテト添えから、フラムクーヘンにアイスまで、グリューネゾーセを使った様々なメニューが楽しめます。
コロナ禍で中止となっていたお祭りやイベントも、最近は少しずつ再開されて明るい兆しがみえてきました。
4月末には、魔女祭り「ヴァルプルギスの夜」が戻ってくる予定ですよ。参加される方は楽しんできてくださいね!