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ロックダウン緩和後の遠足 in エーダー湖(Edersee)&アルスフェルト(Alsfeld)

アルスフェルトの街並み

ロックダウン緩和後の遠足 in エーダー湖(Edersee)&アルスフェルト(Alsfeld)

5月のある晴れた日、フランクフルトから遠出してエーダー湖(Edersee)に行ってきました。

全国的なロックダウンが緩和されたため、コロナの陰性証明書を持っている人(24時間以内や48時間以内など規制あり)、感染から回復した人、ワクチンを打って2週間以上経っている人は、地域によってはテラスでの食事も可能になりました。

そこで、金曜日に街中の無料コロナ検査所で検査を受け、陰性証明書をもらい、土曜日にちょっとした遠出をすることにしました!

(現在はより緩和され、テラス席であればでも座ることができるレストランもあります。)

エーダー湖@tomogermany



エーダー湖はフランクフルトから北に向かって約2時間ほどのところにある容量約11.8km²のドイツでは2番目に大きな面積、3番目に大きな体積を持つ貯水湖です。そう、エーダー湖はエーダー川を堰き止めて人工的に作られた貯水湖なのです。

 

駐車場から湖沿いを少し歩くと川を堰き止めている大きな橋があります。

川の堰き止めとなっている橋@tomogermany



この400mほどのは1908年から14年の間に作られました。そして100周年記念の2014年には、橋全体にLEDの装飾が施され、なんと毎晩虹色に光るそうです!



この橋を渡ると、レストランやアイスカフェのあるAffordernという街の中心部に出ます。

せっかくコロナ検査してきたので、数ヶ月ぶりにレストランで食事をします!料理ももちろんおいしかったですが、外のテラス席に座るということ自体が久々で、とても気持ちよく感動さえも覚え長居してしまいました笑)

外で食事ができる嬉しさに感動!@tomogermany



エーダー湖の周りには散歩道や自転車道が整備されています。またエーダー川の南には国立公園が広がり自然豊かな静かな湖なので、日帰り散歩にはちょうどよく、この日も多くの家族連れやサイクリングしている人がいました。また、周遊フェリーも就航し、カヌーや釣りなどその他のアクティビティも充実しています。

静かで穏やかな湖です@tomogermany



エーダー川は27kmもある川なので、川沿いの散歩やキャンプも人気です。

 

さて、私たちはフランクフルトへ帰る途中、エーダー湖とフランクフルトのほぼ中間地点にあるメルヘン街道沿いの街、アルスフェルト(Alsfeld)に寄り道しました。この街はグリム童話赤ずきんちゃんのふるさととも言われています。

アルスフェルトの旧市街@tomogermany



メルヘン街道という名称はご存知の方も多いかと思いますが、ドイツを代表する童話作家グリム兄弟のグリム童話にちなんだ、50もの街を結ぶ南北に伸びる街道です。全長は600kmほど。中でも赤ずきんちゃんは有名な物語かと思います。

また、この街は木組み街道にも含まれています。

外壁の装飾が素敵な建物@tomogermany



アルスフェルトは人口2万人と小さな町なので、素朴な木組みの家々が立ち並ぶ旧市街は1時間もあれば歩き回れる大きさです。

どの道を歩いてもカラフルで外観も綺麗に手入れされている木組みの建物が、おとぎ話の中のような雰囲気を醸し出しています。思わず「可愛い!!」と写真を撮る手が止まらないほどでした。



 

街の中心地にはマルクト広場と市庁舎があります。市庁舎は黒と白の木組み造りで、隣にあるオレンジ色の建物と調和の取れた風景を作り出しています。そしてこのオレンジの建物はヴァインハウス(Weinhaus)と言ってワイン倉庫兼居酒屋として建築されました。外壁の角には、なぜだか犯罪のさらし台があり、首を繋がれていたそうです・・・

白と黒のシックな市庁舎@tomogermany



 

奥にあるオレンジの建物がさらし台もあるヴァインハウス@tomogermany



 

さて、赤ずきんちゃんの故郷と言われる由来はどこにあるのでしょうか。

答えは、このマルクト広場のすぐそばにあるヴァルキプス教会横の噴水にあります。噴水の上には、この地方の伝統衣装を着た女性の像があるのですが、これが赤ずきんちゃんのモデルとなった伝統衣装と言われています。実際にはガチョウの番をしている女性なのですが、「赤ずきんの噴水」として親しまれているそうです。

赤ずきんちゃんのモデルです@tomogermany



 

今回の日帰り旅行では、川沿いのお散歩や街歩きももちろん楽しかったのですが、街中のレストランやカフェが再オープンし、街に活気と日常が少しずつ戻ってきたことが一番嬉しく感じたことでした。



これからもまだまだ気が引けない日々ではありますが、また以前のようにドイツを訪れることができる日がきた際は、ぜひエーダー湖沿いでお散歩したり、赤ずきんちゃんに会いにアルスフェルトを訪れたりしてみてください。

もこちゃん

茨城県出身。幼いときにスイスに住んだことがきっかけで海外、特にドイツ語圏に興味を持つ。大学卒業後、ドイツ関係の仕事を転々とし、2018年からフランクフルトに在住。仕事後や週末の趣味はボルダリングやドイツ国内、ヨーロッパ各地の小旅行。

もこちゃん