春夏のライン川下り(前半)
小鳥の囀りで朝、目覚める日が続くようになりました。
今回は暖かい時期におすすめのライン川クルーズをご紹介します!
- この船に乗ります!@tomogermany
ライン川クルーズは前回の記事に書いたマインツからスタートすることもできますが、
リューデスハイムという街はご存知でしょうか。小さい街ながらもガイドブックにも載っているため、聞いたことがある方、行ったことがある方も多いかと思います。
この街はユネスコの世界遺産にも登録されているライン渓谷中流上部に位置しています。もちろんライン地方のワイン産地としても有名な町で、その街の美しさから「ラインの真珠」とも言われています。フランクフルトからは電車で1時間10分ほどですのでアクセスもいいですよね!
- 駅から降りて街に歩いていくとまずはブレムザー城(ワイン博物館)があります。@tomogermany
リューデスハイムの1番の有名どころは、つぐみ横丁(Drossengasse)と呼ばれる150メートルほどの細い路地です。路地の建物の屋根につぐみ鳥の飾りにちなんでつけられた通りの名です。
ここには、レストランやワインバー、ワイン専門店、お土産屋などが軒を連ね、いつもは旅行客でとても賑やかです。
つぐみ横丁の先には大通りが伸びていて、ロープウェー乗り場や赤色の豪華な木組みの家が見当たります。
- ブレムザー館@tomogermany
この木組みの家、ブレムザー館(Brömserhof)は別名ジークフリート楽器博物館(Siegfried Mechanisches Musikkabinett)と言い、自動演奏の楽器の博物館となっているそう。また、建物は16世紀に建てられた歴史ある家です。
さて、ロープウェー乗り場に戻り、ロープウェーでニーダーヴァルト記念碑の建つ丘の上の展望台まで上がっていきましょう!
- ニーダーヴァルド記念碑
@tomogermany
この記念碑は1870年〜71年の普仏戦争後のドイツ帝国再建記念として建てられたそうです。ロープウェイからの景色も見事ですが、丘の上から眺めるライン川は壮大です。ぜひ、天気の良い日に訪れていただきたい場所です。
また、ロープウェイではライン川の先の街、アスマンハウゼンまで降りていくことも可能です。
さて、今回のテーマ、ライン川下りに戻ります。実際に私たちがリューデスハイムに到着したのは朝9時頃で、10時出発のクルーズ船に乗るため、駆け足小1時間でリューデスハイムを見学しました。笑
時間のある方は、1泊するなど、ぜひワイン片手に昼や夜の賑やかな街を楽しまれることをお勧めします。
クルーズ船のチケットは当日ライン川沿いのチケット売り場で購入ができます。10時になりようやく出発!船内に座ることもできますが、もちろん景色を楽しみたいのでデッキに出ます。船上には椅子やテーブルがあり、自由な場所に座ることができます。また、コーヒーやもちろんワイン、そして軽食等も購入可能です。そしてなんと、私たちの船は日本語でのアナウンスもありました!
リューデスハイムを出発すると、葡萄畑の素晴らしい景色が目に入ります。また、ライン川クルーズは「古城クルーズ」としても有名なほど、多くの古城を目にすることができます。
- 川から見るニーダーヴァルド記念碑の丘
@tomogermnay
まず現れるのはラインシュタイン城(Burg Rheinstein)。900年頃に基礎ができ13世紀に建築されたと言われており、現在はホテルや博物館になっています。そしてなんと!結婚式もすることができます。城での結婚式…憧れます。
- ラインシュタイン城
@tomogermany
少し進むと、次はライヘンシュタイン城(Burg Reichenstein)が目に飛び込みます。こちらの歴史は11世紀まで遡りますが、盗難が相次いだり、破壊と修復を繰り返したりと波瀾万丈な歴史を刻んだ大規模な城です。
- ライヘンシュタイン城@tomogermnay
続いてゾーネック城(Burg Sooneck)です。こちらも11世紀に建築され、13世紀には盗難の住処となっていたそう…内部はガイドツアーのみで見学できます。
- ゾーネック城@tomogermany
さて、私たちの次の目的地はバッハラッハ(Bachrach)。船の上から、ワイン畑や幾つかの城塞を眺めながら出発から約1時間。バッハラッハに到着です。この街はあまり有名ではありませんが、11世紀には存在が確認されていたローマ神話の「バッカス」に由来する街だそうです。30分ほどあれば歩き回れるので、次の船が来るまでの1時間、ゆっくり散歩をします。ライン川と並行に大通りが続いており、両側にレストランやお土産屋さん等、商店が並んでいます。
- バッハラッハに到着!@tomogermnay
有名な建物は小広場にある、レストラン、ガストホフアルテス ハウス・アム・マルクト(Gasthof Altes Haus am Markt)です。
白地に赤い木組みの家は、ドイツの各地で見ることができますが、それぞれ建物の形状や木組みの模様に特徴があり、どれも絵になる美しさですよね。
そこからライン川を背にして大通りが丘の上に続いており、そこを登っていくとシュターレック城(Burg Stahleck)があります。なんとこの城、11世紀に建てられた歴史ある城ですが、現在はユースホステルになっているそう!
景色も抜群なので、泊まってみるのも楽しそうです。
さて、ライン川下りは続いて北へと進みますが、ここから先はまた次回。
バッハラッハから再度乗船し、ボッパルトまで向かいます!
次回もお楽しみに!