【今週のドイツ語】Außer Rand und Band sein
Außer Rand und Band sein
アウサー ランド ウンド バンド ザイン
RandとBandどちらも複数の意味を持っており、Randは「端」や「縁(ふち)」
Bandは「テープ」「紐」「ベルト」などの意味を持っております。
Außerは「...の外」「...以外」、seinは英語でいうbe動詞と一緒なので、「...である」という意味になります。
この言い回しは"Böttchersprache"、つまりビョットハー言語が由来だそうですが、
具体的にBöttcher(ビョットハー)というのは昔ながらの「ある職人」のことを指すそうです。
ビョットハーとは、ダウベンと言う名の曲がった木材を使って樽を作る職人なのです。
そのダウベンが縁に沿っていない場合、つまりAußer Randだった時、
もしくは木材をつなぎ合わせている鉄のBandがずれている場合、
樽が崩れ落ちてしまったり、中身が漏れたりと壊れてしまいますよね。
つまり、この言い回しの意味としてなにかの状況が「とんだカオス」になったときや、
手に負えずコントロールがきかない状態のことを示します。
©ドイツ大使館
今週のドイツ語
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