おとぎ話のような塔のある街、Idstein(イトシュタイン)
みなさんこんにちは、ともです。
長い冬も終わりが近づき、今日は青い空が広がっています。
2回目の今回は、フランクフルト近郊のおすすめ、小さな街イトシュタインを紹介したいと思います。ここがとにかくおとぎ話の中に迷い込んだようなわくわくする街なのです。
イトシュタインまでは、フランクフルト駅からローカル線にゆられ約40分。スカイラインに背中を向け走り続けると、景色は一転。自然豊かな田舎道が続きます。余談になりますが、電車に乗っていると、一面に小屋と庭が集まった地域を目にすることがよくあります。これは、Kleingarten(クラインガルテン)もしくはSchrebergarten(シュレーバーガルテン)と呼ばれる賃貸家庭農園です。管理はクラインガルテン協会が行っており、フランクフルトでも各地域で管理されています。休日には手入れをしている人々をよく見かけます。また家庭農園を楽しむ家族が、夏にはクラインガルテンでピクニックをしたりお誕生日会を開いたりすることも多いそうです。
さて、そうこうするうちにイトシュタインに到着しました。駅から旧市街までは徒歩で15分ほど。旧市街に入るとシーフェスハウス(Schiefes Haus、傾いた家)という青い家が目に入ります。この家は建設中に資材が足りなくなり少しずつ傾いたとか。家の左部分は16世紀には薬局、その後は住居となり、1995年から97年に全体修理がされました。
横のオレンジ色の建物は市役所(Rathaus)です。シーフェスハウスの一部分も現在は市役所として利用されています。
傾いた家と市役所の目の前には広場(König-Adolf-Platz)が広がっており、ツーリストインフォがあります。ツーリストインフォが入っている建物はKillingerhaus(キリンガーハウス)と言います。日本語にするとキリンガーさんの家とでもいいましょうか。17世紀当時の書記官であったキリンガーさんが住んでいたそうです。その細やかできらびやかな装飾は、大変美しく、見とれます。またイトシュタイン市博物館もあり、900年の市の歴史を学べます。
さて、この街がわくわくする理由、それは秘密の鍵で魔女の塔(Hexen Turm)に登れることです。魔女の塔は通常鍵がかかっているので、まずはツーリストインフォに鍵を借りに行きます。
これがまた映画に出てくるような魔法の鍵で、わくわくが高まります。笑
私たちが塔の麓に着くと、北ドイツから来たという女の子2人組も塔に登りたいとのことで、一緒に登りました。話を聞くとツーリストインフォに行ったところ、私たちが鍵を持っていると聞いたそうです。鍵は1つしかないみたいですね。塔の入り口の扉を開けると螺旋階段があり、塔の上からはイトシュタインの街並みが一望できます。塔は42m。私が訪れた日は曇っていましたが、上から眺める街並みはとても可愛らしかったです。
塔から降りた後は、街を散策。カラフルで歴史のある木組みの家(Fachwerkhaus)が並び、家のドアや窓、ベンチなども可愛らしくどこを切り取っても絵になります。
1時間もあれば歩いて回れるくらいの小さい街ですが、フランクフルトに来られる際には是非行ってみてほしい街の一つです!
ではでは!